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Stories of fate


Sacrifice(R-18)

Sacrifice (Sound horizon)



(Sacrifice, Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)
無邪気な笑顔が 愛らしい妹は
神に愛されたから 生まれつき幸福(幸せ)だった
一人では何も 出来ない可愛い天使
誰からも愛される 彼女が妬ましかった
器量の悪い私を 憐れみないでよ…
「──惨めな思いにさせる、妹(あの子)なんて死んじゃえば良いのに…」

(Sacrifice, Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)
あくる日妹は 高熱を出して寝込んだ
ごめんなさい神様 あの願いは嘘なんです
懺悔が届いたのか やがて熱は下がった
けれど今度は母が 病の淵に倒れた
母が今際の時に遺した言葉は…
「──妹(あの子)は他人とは違うから、お姉ちゃん(あなた)が助けてあげてね…」

(Sacrifice, Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)
母が亡くなって 暮らしにも変化が訪れ
生きる為に私は 朝な夕な働いた
村の男達は 優しくしてくれたけど
村の女達は 次第に冷たくなっていった
貧しい暮らしだったけど 温もりがあった…
「──肩を寄せ合い生きてた、それなりに幸福(幸せ)だった…」
それなのにどうして…こんな残酷な仕打ちを…教えて神様!
妹(あの子)が授かった子は 主が遣わし給うた 神の御子ではないのでしょうか?

──妹が子供を身篭もっていることが発覚した夜
村の男達は互いに顔を見合わせ口を噤んだ
重い静寂を引き裂いたのは耳を疑うような派手な打音
仕立屋の若女将が妹の頬を張り飛ばした音…
泥棒猫…可哀想な子だと…世話を焼いて…恩知らず…
──断片的な記憶…断罪的な罵声…
嗚呼…この女(ひと)は何を喚いているんだろう? 気持ち悪い
ぐらりと世界が揺れ 私は弾け飛ぶように若女将に掴みかかっていた
緋く染まった視界 苦い土と錆びの味 頭上を飛び交う口論 神父様の怒声
純潔の…悪魔の契り…災いの種…マリア様の…誰もガブリエルを…火炙りだ
「嗚呼…悪魔とはお前達のことだ!」
──そして…妹は最後に「ありがとう」と言った…

心無い言葉 心無い仕打ちが どれ程あの娘を傷付けただろう
それでも全てを…優しい娘だから…全てを赦すのでしょうね…

「でも、私は絶対赦さないからね…」
「この世は所詮、楽園の代用品でしかないのなら、
罪深きモノは全て、等しく灰に帰るが良い!」
──裸足の娘 凍りつくような微笑を浮かべ
揺らめく焔 その闇の向こうに『仮面の男』を見ていた──



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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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