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Stories of fate


業火 ~hellfire~(R-18)

業火 12

 このままじゃ、いけない。
 絶対にいけない。終わりにしないと・・・。

 いつもの警告がいつも通り、虚しく通り過ぎる。

「葵、そこでちょっと待って。」

 基がつかつかと近寄ってきて、彼女のベッドの上に座り、壁に背を預けて座椅子に腰掛けるように寄りかかる。そして、ベッドの上へ葵の手を引いて導く。

「こっちにおいで。」

 座った姿勢の基の前に立たせ、彼は、葵の腰を引き寄せる。

「あ・・・っ、あのっ」

 驚く葵の秘部を彼の顔の前に持ってこさせると、基は彼女の片足を持ち上げて彼の肩に置く。不安定な姿勢になって思わずよろめく葵の腰を支えて、基は目の前の葵のつぼみを指で押し広げる。

「ひゃっ」

 更に、ぐい、と腰を引き寄せて、基は花びらの内側に舌を差し込んだ。

「あ、・・・あぁっ」

 身体の痙攣に思わず葵は目の前の壁に肘からもたれかかり、片方の頬を押し付ける。そうやってバランスを取らないとよろけて崩れそうだった。そして、何より、こんな卑猥な格好をさせられていることに頬が火照る。

「やっ・・・やめて、基・・・、こんなの・・・っ」

 膣口がひくひくと痙攣し、そこからクリまでをべろりと舐めあげられて葵は小さく悲鳴をあげる。電流のような快感が背中を駆け抜ける。

「う、う、うぅぅぅっ」

 舌先で敏感なところをくりくりと押し潰され、蜜と唾液が混じったとろとろした液体が太ももをつうっと伝うのが分かる。口全体で秘部を押し包むように舐められ、滴る蜜を音を立てて吸われる。そして、クリをそうっと口の中で溶かすようにしゃぶられる。

「あ、あ、あ、あぁっ・・・はあぁぁぁっ」

 腰から下がざわざわと波立ち、足ががくがくと震えてくる。そして、一度目の絶頂を迎えそうになったとき、不意に刺激が止み、基は口を離した。

 中途半端なところに留め置かれて、葵はがくがくと身体を震わす。膣がひくついてそこに何を欲しがっているのか葵にも分かっていた。

「さて、あとは君次第だよ、葵。」

 基は冷たい笑顔を見せて、葵の愛液で濡れた口を手の甲でぬぐった。

「・・・え?」

 ふらふらとへたり込むように彼の前に崩れ落ちて、葵はどこか恨めしそうに基を見上げる。

「どうする?」

 基は座った姿勢のまま、彼女には触れずににやりと笑う。そこに来てようやく葵も理解する。自ら求めない限り、もう何もしてやらないよ、と彼の目は云っていた。

 愕然、とする葵に、すうっと目を細めた基は、ふっと手を上げて彼女の頬を手の平で撫でる。そこからぞわりと震えるような快感が身体に伝わる。

「もう、一ヶ月も抱いているのに、君を落とすのはなかなかやっかいだね。」

 くっ、と喉を鳴らして基は笑う。

「まぁ、良い。ゆっくり堕として、貶めてやるよ。まだ時間はたっぷりあるしね。」

 触れていた手をすうっと離し、熱い瞳で基は彼女の最後の理性を奪いにかかる。

「抱かれたいだろ?」

 強烈な色気を宿した瞳が葵の心を鷲摑みにする。囚われると、もう目をそらすことも出来ない。葵は熱く疼く身体に応えるように小さく頷く。

「俺の腕の中で狂いたいだろ?」

 僅かに眉を寄せた葵の首筋をすうっと指がなぞる。その途端、ぞくりと快感が走る。

「俺の奴隷に堕ちたいだろ?」

 葵は、何も分からないままこくりと頷いた。

「良い子だ。堕としてやるよ。どこまでも。・・・さあ、立って。」

 手を引かれて導かれるまま、葵は彼に抱き寄せられ、両足をまっすぐに投げ出した状態で座っている彼の足をまたぐように基の上に座らせられる。そして、反り返った彼のモノをくわえ込むように身体の奥に沈めていった。

「・・・あ・・・っ」

 その、気が遠くなるような快感に、葵は空(くう)を仰いで恍惚の表情を浮かべる。ずぶずぶと水音をさせて、基の肉棒が葵の中に埋め込まれていく。葵の体重がかかった分、彼は奥まで突き刺さって留まった。

 これ以上ないくらい腰を強く抱き寄せられ、痛みを感じるほど奥で繋がったまま、二人は舌を絡め、貪りあう。お互いの溢れるような唾液を双方が貪りあって飲みこむ。

「葵、自分で動いてご覧。」

 唇を離して、基は甘い声で言う。
 どうして良いのか分からない彼女の尻の下に手を入れて、基はすくい上げるように彼女を浮かし、抜けそうになるぎりぎりのところでストン、と手を離す。

「ひぃあっ」

 落下して打ちつけられる勢いで奥に突き刺さり、葵は悲鳴をあげる。鋭い快感と痛みが身体を一気に貫き、陥落寸前だった葵は絶頂に達してしまった。

「うっ・・・葵、きついよ。」

 ぎゅうっと締めつける葵に、基も声を漏らす。

「今度は自分で加減して動いてみな。」

 基に促され、手を添えて手伝ってもらいながら、葵は頭の芯がくらくらしたまま、必死に何度も腰を動かす。その度に今までと違ったところを抉られ、こすられて葵は喘ぎ声をあげ続ける。何度も何度も葵は絶頂に達し、基もさすがに昂ってきた。

 そして、葵が何度目かに達してきゅうっと中を締めた瞬間、ぐい、とその腰を引いて深く抱き寄せ、基はその奥へ熱を吐き出した。葵の中は、その精液を搾る取るように収縮し、子宮へと迎え入れる。

 お互いに荒い息遣いで抱き合ったまま、二人はしばらくぴったりと肌を寄せていた。
 それは、不思議な安堵感で、葵は、まるで最愛の恋人と身体をつなげているような錯覚を得る。

 不意に基は葵の腰を強く抱いたまま、足を開いて身体を起こし、そのままゆっくりと彼女の上に覆いかぶさるように上になった。

 葵の乱れた髪の毛を指ではらい、基は彼女の両頬を手の平で包み込んで、唇を合わせる。
 舌を吸うと、葵の身体はぴくりと反応し、彼女の中に収まったままの基のイチモツもぴくんと膨張する。

 熱い液を葵の喉の奥に流し込みながら、基は小さく腰を動かし始める。口の中も膣の中も、溢れそうな液にいっぱいに満たされていて、いやらしい音がくちゅくちゅと響く。

 やっと口を解放されて、葵が冷たい空気を口の中に感じたとき、次第に基の腰の動きが大きくなる。視界が揺れ、何もかもが曖昧にぼやけてくる。

 基と、ずっとこうしていたような気がしてくる。
 生まれる前からの約束だったような。
 こうやって繋がることが運命だったような・・・。

 意図せず声が漏れ、基の動きに合わせて葵は鳴き続け、どこまでも堕ちていく。必死にしがみついていた理性が崩壊し、砕け散るさまを茫然と眺める。

 壊レテ、シマイタイ・・・。

「壊してやるよ。」

 苦しそうに基が答える。

 絶頂にのぼりつめる寸前の基のケモノの目が、葵を捕えた。

「ああ、・・・イクよっ」

 基がぐい、と接合部を更に押し付け、びゅ、びゅ、びゅ、と音がするくらい中に精を放ったことを感じた。流れ込む熱の塊。欲望の結晶。その先に待つ闇は・・・。



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