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Stories of fate


業火 ~hellfire~(R-18)

業火 7

 家族がすべて出かけ、母が最後に後片付けをして「じゃ、行ってくるわね。」と玄関を出て行く後姿を見送ると、葵は不意に言いようのない不安に陥る。基は彼の部屋にいて今は姿が見えない。

 今の内に自分もどこかへ出かけよう・・・と、葵は思った。
 身体の奥には、まだ昨夜の余韻がたっぷり残っていて、弟のことを考えるだけで、身体がきしむように痛む。

 そっと階段を上がり、自分の部屋に戻ると、葵は外出するための着替えを用意する。大急ぎで着替えを始めた途端、すっと扉が開いて基が姿を現す。

「きゃ・・・っ、なっ、何よっ?勝手に・・・」

 慌てて持っていた服で身体を隠す葵に、基は無言で近づき、その手からワンピースを奪い取る。下着姿だった葵は、驚いて声をあげる。

「やめてっ!・・・・なっ、何・・・返して・・・っ」
「こんなことだろうと思ってたよ。」

 くすりと基は笑い、葵の身体を捕らえてぐい、と後ろから髪を掴んで上を向かせる。そして、次の瞬間にはすとん、と表情が変わった。

「出かける話なんて聞いてないよ?葵。・・・それに、言っておいたよね?今日は、もう逃がさないよ。」

 どん、と突き飛ばすように葵をベッドの上に倒し、驚いて声をあげる間もなかった彼女をあっという間に組み伏せる。

「俺としては、随分、手加減して大事にしてやったつもりだったんだけどね。君がそのつもりなら、今日はもう容赦しないよ。」

 地の底に響くような、まるで感情のない声で、基は耳元にささやく。

「昨日、約束した通り、今日は一日俺の腕に狂わせてやるよ。」
「・・・や・・・やめ・・・っ、お願・・・い、もう、・・・やめて・・・」

 耳たぶをべろりと舐められ、葵は小さく悲鳴をあげて、絡みつくように彼女の身体を抱いている基の腕から逃れようと暴れる。

「お願いっ・・・、こんなこと、ダメ。」
「うるさいよ。」

 基は首筋に舌を這わせる。

「やめて!・・・ダメ、こんなこと、おかしいよっ」
「うるさいよ、葵。」

 ぎゅうっと下着の上から胸を鷲摑みされる。

「ひゃっ・・・ぁああぁぁあっ」

 痛みに葵は悲鳴をあげる。乱暴に胸をもみながら、基は薄い笑いを浮かべた。

「今日はいくら騒いでも良いよ、葵。幸いなことに君の家は一軒家で、しかも、家と家の距離がけっこう離れているんだね。良いね、田舎は。」

 必死に彼の腕を引き離そうともがく葵の抵抗には関心を示さず、基は彼女が身につけていた下着を外していく。

「いやあぁぁぁっ、やめてっ・・・お願い、やめてぇぇっ」

 さっさと上下の下着を剥ぎ取ると、必死にベッドから逃げようとする葵の髪を掴んで引き戻し、今度はうつ伏せにして上から圧し掛かった。

「なんだ、まだかなり元気だね、葵。」

 背後から耳元に唇を寄せて基は笑う。押さえ込んだ葵の身体の下に腕を差し込み、その手は肉付きの良い胸を捕まえ、もう片方の手は、ぐい、と喉を捕える。

「どこまで正気を保てるのか、楽しみだね。」

 信じられなかった。弟の口から出る言葉を。これは、本当に自分と血を分けた双子の弟なのだろうか?本当に?
 理解しようとすることを、理性が拒絶し、受け入れることを身体が拒絶している。

「・・・もと・・・い?・・・やめ・・・っ、お願い・・・お願い・・・」

 身動きも出来ず、叫んだところで助けなどあるはずもなく、葵は許しを請うしか出来ることはない。震える声で何度も懇願するが、基が聞く耳を持っている筈がないことも、彼女にはどこかで分かっていた。

 基は、捕えた獲物をゆっくりと味わい始める。きゅっと両胸をそれぞれの手で掴んだまま、背骨のラインを丁寧に舐めていく。次第に下へおりていくその刺激に、葵の背はぞくりとした快感を得てのけ反る。

「う・・・あっ、ぁぁぁぁぁっ」

 胸の突起を指の間に挟み、基はそれをきゅっとつまみあげる。びくん、と葵の背がはねる。更に、腰のラインを丁寧に唇を這わせ、吸い付いてキスマークを刻む。

「あ、あ、ぁぁぁっ、あ、あぁっ」

 逃れようと必死にもがきながら、葵は声を漏らす。次第に、足の間がしっとりと湿り気を帯びているのを葵自身も感じていた。

 執拗な責めは1時間にも及んだ。次第に葵の声は泣き声に変わっていく。
 基の胸を掴んでいる手をなんとか外そうともがいてみると、苛立った彼に、肩に歯を立てられる。

「ひぃあっ」

 痛みに涙が出そうになり、それと同時に押し上げられる官能に身体が震える。
 不意に、基の手が胸から離れ、すうっと撫でるように下へ降りていったかと思うと、迷うことなく足の間の秘部を探り当てられる。慌てて膝を閉じようとしたときには遅く、彼の両膝が、葵の足の間を割っていた。

「もう、こんなにトロトロになってるよ、葵。」

 くすり、と背後で基が笑う。知られたショックに葵はかああっと頬を染める。探り当てた基の指を、葵の蜜がとろりと湿らせたことを感じたのだ。基の指がたっぷりの蜜を絡ませて花びらの内側をくるくると撫でる。



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