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Stories of fate


紺碧の蒼

紺碧の蒼 (エピローグ) 17

「ああ、良かった、美緒ちゃん・・・っ」

 その声に、ゆっくり視線を向けると、そこにいたのは、蒼介のお母さんだった。

「・・・どうして・・・」

 あのタクシーの運転手がすぐに助けを呼んでくれて、私は海の中から救い出されたそうだ。しかし、それから一ヶ月、私は目を覚まさなかった。

 蒼介の葬儀を終えてから、お母さんはずっと私のそばに付き添ってくれていたらしい。

「蒼介が死んで、貴女までいなくなってしまったら、私たちはどうしたら良いの?」

 ぽろぽろと涙を零して、お母さんは私の手を握り締めた。

 20歳を過ぎたばかりで私は家も家族も失い、毎日、死ぬことばかり考えて過ごしていた。そんなとき、私は蒼介に出会った。仕事ばっかりしていた彼は気がつくともう40歳に手が届く年になっていた、と驚いていた。それでも、年を聞かないとまったく分からないくらい、彼は若々しく爽やかで、素敵な男性だった。

 出会ってすぐに、私は彼のご両親に紹介される。

「さっさと親に会わせとけば逃げられないかな、と思って。」

 と彼は笑った。
 彼のご両親は私のことをとても気に入って、早く娘になってね、とにこにこと家族に迎えてくれた。一度に家族を失い、その理不尽さにすさみ、冷え切っていた私に、彼のご両親の温かさは優しく心に浸みた。
しかし、幸せだったのは束の間だった。

 彼は、原因不明の病に犯される。
 発病して、あっという間に症状は進行した。一年に満たない間に彼はまったく動けなくなり、入院を余儀なくされ、しかし、延命は一切断って、・・・出会ってたった数年で逝ってしまったのだ。

「俺の親を、頼むよ。君のこと、もう本当の娘みたいに思ってるみたいだから。」

 まだ、それほど症状が進行していない時期、それでも、いつか必ずやってくる最後を知っていた彼は、食事をしながらそんなことを言った。

 まだ、それほど深刻な状況ではなかったけど、私は彼を安心させたくて、頷いた。

「うん・・・約束する。」

 ああ、そうだった。それなのに、私はその約束をすっかり忘れ切っていたのだ。

「ごめんなさい。」

 天の彼と、彼のお母さんに、私は言った。
 お母さんは涙を一粒零して、頷いてくれた。




 彼の家はけっこう大きな産婦人科医院だ。
 だからこそ、出来たのだろう。



 退院して、ある日、私は彼のお父さんに病院へ呼び出されて、言われた。

「これは君にとって酷なことをお願いすることになるかも知れないけど・・・」

 一旦、言い淀み、お父さんは、真っ直ぐに私を見つめた。

「蒼介の子どもを生んで、育ててみる気はないか?」
「・・・えっ???」
「あの子が、精子を遺してあるんだ。」

 もう、死が決まったとき、比較的元気だった内に、彼は残される私のために、そういう措置をしてくれていたのだ。

「生みます!・・・お願いします!」

 私は胸がいっぱいになって、涙を零しながらも、彼のお父さんにそう言った。



 
 私は、退院してからずっと彼の家にお世話になっていたのだが、それを機に、正式に蒼介の家の養子(養女)となり、体外受精で彼の子を身ごもった。

 そして、幸せな妊娠期間を経て産んだのは、双子だった。可愛い男の子で、彼の・・・ああ、もう私の養父母である二人はものすごく喜んでくれた。目元や輪郭が、蒼介にそっくりだった。

 蒼介が見せてくれた死後の世界の理。
 私は精一杯生きようと思う。
 貴方が遺してくれたこの子たちを育てながら、いつか、貴方に再会出来る世界を信じて。




‘愛している、美緒。’




 彼の声が、いつでも、心にこだまする。
 忘れない。
 私は決して忘れないよ。
 ウェディングドレスを着ることがなかった私のために、貴方はあの世界で私を花嫁にしてくれた。




 忘れない。
 貴方の掛け値なしの優しさを。
 そして。貴方が生きて、遺してくれたものを。
 見せてくれた世界を。




 
 

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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[ファンタジー小説

~ Comment ~


最後に、希望が

紺碧の蒼、読ませていただきました^^
毎日、少しずつのペースで、ごめんなさい。

今までに読んだ作品とはまた違ったテイストでしたが、ひたひたと感じる寂しさと、ひんやり感、静けさが、fateさん独特ですね。とても好きです。

心残りを残して逝ってしまう若者の魂は悲しいです。
蒼の居たような世界があって、そして少しの間、生きた日々と、次の道を考える時間があったら、きっと少しは救われるな・・・・って、感じました。

美緒ちゃん、よかったね。
大好きな人の子を産めて。
もしかしたら、「昔の恋人よりも、これから共に歩いて行く人の子を産みなさいよ・・・」という意見も(年配の人からは)出そうですが、私は美緒が蒼介の子を産んでくれて良かったなあって思います^^

私なら、そうするなあ~。
もう一度愛する人を、身体に身ごもる。女性は、それ自体が小さな宇宙です。

彼の魂と再び出会えるまで、彼の分身とめいっぱい幸せに生きてほしいです^^


#101[2011/10/07 18:26]  lime  URL  [Edit]

Re: 最後に、希望が

読んでいただきましてありがとうございました(^^)
これは、fateとしてはいろいろなメッセージを込めたものでした。お陰でこの世界にかかりきりになった後、その重さにかなり疲弊しました(^^;

> 心残りを残して逝ってしまう若者の魂は悲しいです。
> 蒼の居たような世界があって、そして少しの間、生きた日々と、次の道を考える時間があったら、きっと少しは救われるな・・・・って、感じました。

↑↑↑ 本当にそうです!
そんな祈りもあります。こうやって、誰かが導いてくれるなら寂しくない…逆に、そんな気もしますよね。

> もしかしたら、「昔の恋人よりも、これから共に歩いて行く人の子を産みなさいよ・・・」という意見も(年配の人からは)出そうですが、私は美緒が蒼介の子を産んでくれて良かったなあって思います^^

↑↑↑ありがとうございます!
分かって(同意して)いただけて嬉しいです。小宇宙。まさにそうですね。胎児を抱く母は、地球を抱く女神を想わせます。女性は胎内で命を育む、それだけで奇跡の存在だと思われます。
素敵なご感想、本当にありがとうございました(^^)




#104[2011/10/07 18:59]  fate  URL 

結局こらえきれなくて最後まで読んでしまいました。

いや、面白かったです。どきどきしました。蒼が天に召されるところでは涙ぐんでしまいました。

確かに、「ゴースト」でしたね。

でも、最後のスペルムうんぬんは……ちょっとオーバーランしすぎのような。なんとなく、それまでのトーンとそぐわない気がしました。

すみません勝手なこといって(汗)

次の作品も読ませていただきます。明日以降……。
#318[2011/11/02 16:51]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]

ポール・ブリッツさまへ

ポール・ブリッツさん、読破ありがとうございます。
おや??? とちょっとびっくりしました。でも、嬉しかったです。ありがとうございます!

最後…そうかもですね。
実は、内容的にはSound horizonの唄をモチーフにしておりましたが、最後はfateの心残りを言葉にしただけでしたから。

最後を綺麗に締めくくるスタイルは、これ以降消えていきます(創作順序ということなので、カテゴリの順番には関係ないですが(^^;)。
余韻を持たせ過ぎて、「謎のまま逃げたな~」と言われたこともありますが、「わははは~」と笑ってごまかしました(--;

#322[2011/11/02 18:07]  fate  URL 

読破しました~
切なくて、でもやさしい雰囲気がとっても素敵でした。
「死」や「死後の世界」を描くのは難しいことだと思っているので、見事に表現されていて感動しました!
4つの仕事を通して、主人公の美緒ちゃんと一緒になって色んな事を考えさせられました。
人を想うのも、人に想われるのも、難しいですね…。
ウエディングドレスの衣装、いいです! やっぱり憧れますし、女性の夢ですね!
最後の仕事は切なかったですが、美緒が彼の分まで生きる決意を表しているようで良かったです。

実は年齢的にぎりぎりR指定の作品が読めないので、次も上半分の作品の中から読ませて頂きます~
#341[2011/11/03 19:33]  乳酸菌  URL 

乳酸菌さまへ

乳酸菌さん、嬉しいコメントありがとうございます~
そして、読破ありがとうございます!
そういえば、小説サイトに新作、発表されていらっしゃいましたね!
あとで、覗きに行かせていただきます。早速、吾妻さんの評価がついていて、おお! と思って眺めてきました。
‘死’と死生観、そして、残された者、を描くのはけっこう精神的に疲弊しました。
しばらく、世界を引きずりまくって死んでました。
これには‘復讐’をテーマには盛り込まなかったのですが、実は、だから(死後に相応に裁かれるのだから)殺人犯に対する‘復讐’はやめときな! という消極的なメッセージも込めました。

> 実は年齢的にぎりぎりR指定の作品が読めないので、次も上半分の作品の中から読ませて頂きます~

↑↑↑おお! しっかり守っているんですな。ちょっと感動! 真面目で素朴で、ものすごくpureな作品を描かれる乳酸菌さんを悪の道に引きずり込みたくはないですので、倒錯世界には関わらないことをお勧めです(^^;
(じゃあ、描くなよ! って感じだよな~)

#344[2011/11/03 20:04]  fate  URL 

拝読いたしました。

「紺碧の蒼」一気読みさせていただきました。
素直で読みやすい文章なのでスッと読めました。
人柄が伝わる文章ですね、fateさんもきっと素直な方なんでしょうね。
同じ話を私が書いたら、きっともっとドロドロした話になると思います。

作品として考えた時、もう少しじっくり読んでみたかったなという思いと、これはこれでサラッと流すほうが良い作品なのかもしれないと言う思いと、正直二通りの感想があります。
彼女を残して死んでいく蒼介さんの思いと、彼を思う美緒ちゃんの思いなど、もう少し掘り下げて見たいと思うのは、読者の欲かなと。
私はよく舞台やショートムービー等を見るのですが、良い作品ほど、そういう思いに駆られます。
この人の心の裏を見てみたいとか、もう少し詳しい描写が欲しかったとか・・・
それはそう思わせるほど、そのお話が何かを訴えたからだと思うのです。
私は性分としてなかなかできないのですが、作品を少し離して、俯瞰的に見る事も、時には必要なのかもしれませんね。
ありがとうございました。
#508[2011/11/13 21:30]  高丘明  URL  [Edit]

Re: 拝読いたしました。

高丘明さん、うわぉ! 一気に読んでいただいたのですね!
何やら、目の調子があまり良くない…とうかがっていたので、なんか申し訳ないような。でも大変、嬉しいです(^^)
ありがとうございました!
そして、丁寧且つ的確なご感想、感謝いたします。

> 彼女を残して死んでいく蒼介さんの思いと、彼を思う美緒ちゃんの思いなど、もう少し掘り下げて見たいと思うのは、読者の欲かなと。

> この人の心の裏を見てみたいとか、もう少し詳しい描写が欲しかったとか・・・

↑↑↑これこれ! ありがとうございます!
実はこれ、説明通り、唄の世界のイメージを追っただけだったので、いまいち、そういう設定に踏み込んでいなかったこと、それを否めません。加筆しようかと何度か試みたのですが、いじり出すとあちこちに修正が加わって大変なことになりそうで、これはこれで良いか…と投げておりましたが、なんだか、高丘明さんにそうおっしゃっていただいたら、よし、やってみようかな、という気になりました。
背景設定だけこのままに、最初から描き直す勢いで、ちょっと手を加えて、別の物語としてupしてみようかと思います。
fate自身、これは好きな世界なので。
ありがとうございました!!!
今日は、ちょっとこれ以上時間がないので、こちらからは、後日改めてお伺いさせていただきます!
凛子さんが、fateはちょっと気になる存在です(^^)

#512[2011/11/14 06:56]  fate  URL 

期待しています。

あ、それ、いいですね!
書き手が気に入っている作品、とくに、最後まで書き終えた作品について・・・
書き手自身が一度その作品を醒めた目で見直してから、再度構成し、校正して改稿していくと、より良いものに仕上がっていく事があります。
それは一度、読者として客観的に見てから書き直す事で、より読みやすくわかりやすく、深くなっていくからだと思います。
書き手の思いだけだと見えなかったものが、いったん離れてからまた書き出す事で見えてくる、という事もあるのかもしれません。

ただ、これは書き手の技量も問われる作業で、実は改稿することで以前より面白くなくなる作品というものもあるんですよね。
よくなるモノと、悪くなるモノの差は、何処から来るのか? それは書き手が自分の作品の書きたい部分、テーマや書く意味を、本当に理解しているかにかかっているのだと思います。
たぶんたいへんな作業になると思いますが、頑張ってくださいね。
期待してお待ちしています。
#518[2011/11/14 14:54]  高丘明  URL  [Edit]

Re: 期待しています。

高丘明さん、再度、ありがとうございます。

でも、うぅぅわぁぁっ! プレッシャーだぁぁ!!!
と、fateはちょっと悶えました(^^;

> ただ、これは書き手の技量も問われる作業で、実は改稿することで以前より面白くなくなる作品というものもあるんですよね。
> よくなるモノと、悪くなるモノの差は、何処から来るのか? それは書き手が自分の作品の書きたい部分、テーマや書く意味を、本当に理解しているかにかかっているのだと思います。

↑↑↑そうなんですよ!!!それが怖いから無駄にいじりたくなかった、というのもあります。
すでに完成している作品に手を加えるのって、実は怖い作業です。
それで、躊躇していたってこともあります。
でも、やってみます。
これは、fateにとってはかなり重要な位置を占める世界なので。
これを完成させなきゃ! です。
今回、高丘明さんのご感想、ご指摘はとても心に浸みました。いや、高丘明さんの世界の深さには到底かなわないですが、あの透明感のある空気を、fateもここに顕わしてみたくなりました。
今しばらくはまだ無理ですが、近々執筆に入らせていただきます。
完成したら、ご報告にお邪魔いたしますので、ぜひ、ご感想、書評いただきたいと思います。
よろしくお願いいたします(^^)


#524[2011/11/15 08:22]  fate  URL 

遺されたほうはどうしてもなくなってしまった方のことを思い、引きずってしまいがちですよね。
そしてその人のそばに行くことが幸せだと思ってしまう。
でも亡くなったほうは決してそう思ってはいないのかもしれませんね。生きて人生を全うして欲しいと願っている。
もちろん、亡くなった方に聞いたわけではないのでわからないんですけどね。笑。でもそんな気がします。

最後に蒼介から貰った素敵な贈り物、ずっと大切にして欲しいです。
彼女なら心配いりませんね。

素敵な結末でした。
#574[2011/11/18 13:46]  ヒロハル  URL 

ヒロハルさまへ

ヒロハルさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよ、‘死’はほぼ遺された者の問題です。
逝く人は、もう次のことを考えて、もっと高次のレベルを乗り越える準備に入らなきゃならない。
そこに‘未練’や‘心残り’‘後悔’を抱くと、それが枷になってしまう。
そして、送る人は、やはり残りの人生をまっとうすべき。
今回は、‘復讐’は盛り込みませんでしたが、その虚しさを、どこかで再度伝える世界を描きたいかな、と思います。復讐は誰も幸せにはなれないし、そもそも必要ない。だって、死者はこうやって相応に裁かれるのだから。

美緒ちゃんを信じてくれて、ありがとうございました。

#578[2011/11/18 14:19]  fate  URL 

難しい題材ですね。

誰にも訪れることですが、なかなか向き合うのが辛いものですよね。仏教の死生観をベースに書かれているようですが、とてもきちんと調べた上で、説法臭くなく描かれていて感心しました。これなら宗教が苦手な方でも読んで、それぞれに自分の問題として持ち帰れそうです。

私自身は、死についてまだそうちゃんと考えたことはないですね。
とりあえず、いつ死んでもくいのないようにしっかり生きようかと、そっちばかり考えていますw
とても深いお話でした^^
#585[2011/11/19 08:11]  あび  URL 

Re: 難しい題材ですね。

あびさん、ご感想コメントありがとうございます。
死生観。
fateもそれほど、きっぱりしたものはなくて、例えばエジプトの死生観などに興味を抱いたりもしております。実は。
あびさんの作品を拝読させていただくと、‘死生観’という鋳型ではなくて、生と死を考える、という柔らかい表現が、押しつけがましくなく物語に溶け込む形で随所に散りばめられている感を受けます。
まさに、どのように生きようか、という模索と共に。

これは、あまりに直接的過ぎますね。
モロにそれ! でしたから。

いつかまたこの課題に取り組む時は、もう少し柔らかいタッチで挑んでみたいものだと思いました(^^)

#587[2011/11/19 10:29]  fate  URL 

一気読みしました

こんにちはー最近出入りの激しいたつひこです^^
花籠3も追いついてしまったので、他に何かないかしら……とlistを漁っていて、ここにたどり着きました。

プロローグの引き込みが秀逸ですね。先が気になって、一気読みしてしまいました。
2011年を象徴させるかのようなモチーフと心理描写に、途中何度もウルウルしてしまいました……。
境界での仕事設定などの世界観がきちんと作られていたので、現実のことのように受け入れながら読める自分がいました。普段はあまりこういうものは好んで読まないし読めないんですけど、不思議。

いつもふざけたことばかり言っている私ですが、心の奥底には黒くて暗いものを澱のようにためている人間なので、ああ、こういう自分は駄目なんだよなぁ、と本作を読んで思いました。いえ、悪事を働いた老人でも人を裏切っていい目に合おうとした女子高生でもないんですけど、なんだろう……とにかく反省しました。
fateさんにとってはなんのこっちゃ、って感じかもしれませんけど、とにかく、心を揺さぶられたことは確かです。唄をモチーフに作られたとのことですが、もしも美緒や蒼介の設定がもっと深堀りされてエピソードに厚みがあったら、私は一度死んでしまったかもしれません(精神的な意味で。笑)
素敵な作品をありがとうございました。

#1300[2012/01/13 15:55]  たつひこ  URL 

Re: 一気読みしました

たつひこさん、

> プロローグの引き込みが秀逸ですね。先が気になって、一気読みしてしまいました。

↑↑↑ありがとうございます(^^)
これは、けっこうfateにとっても好きな世界でした。
ただ、ご指摘の通り、内容が薄いんですよ。他作家さんにももう少し二人を掘り下げて描いて欲しかったとおっしゃっていただきました。
で、その後、加筆してみようと思い立ったのですが、他作品の執筆に忙しくてまだ手つかず(手をつけただけ)です…
恐らく、すごく心酔した歌をモチーフにしちゃってるので、その世界からはみ出ないように…という意識が働いたお陰で、どこか中途半端になっているものと思われます。
その空気を失わずに、なんとか掘り下げられれば良いなぁ!

> 普段はあまりこういうものは好んで読まないし読めないんですけど、不思議。

↑↑↑もしかして、タッチが軽いからむしろ読んでいただけたのかな…とちょっと思いましたが…

> いつもふざけたことばかり言っている私ですが、心の奥底には黒くて暗いものを澱のようにためている人間なので、ああ、こういう自分は駄目なんだよなぁ、と本作を読んで思いました。いえ、悪事を働いた老人でも人を裏切っていい目に合おうとした女子高生でもないんですけど、なんだろう……とにかく反省しました。

↑↑↑そんな~
それをおっしゃられたら、fateなんて反省以前の問題ですよ。
存在自体が‘闇’なのに。
それに、闇を抱えない人間なんてヒトとしては半人前です。誰でも‘闇’を抱え、それ故に苦しんで、そして、それを日常に昇華させるべく生きているんだと思います。だから、そういう通過儀礼を行わない人間はいつまでも他人の痛みを本当には理解できず、本当の労わりや優しさを知らない。そう思います。
fateの世界のバカ共のように、‘闇’に支配されてヒトを傷つけちゃいけませんが、それを受け留めて昇華させてくれる女神に出会って、ヒトは人として歩み始めるんだと思いますよ~ん。

と、ここで言ってしまったら、物語る意味ないんだけどね(^^;
そういうことをきっとfateは言いたいんだろうなぁ、なんて。

> 唄をモチーフに作られたとのことですが、もしも美緒や蒼介の設定がもっと深堀りされてエピソードに厚みがあったら、私は一度死んでしまったかもしれません(精神的な意味で。笑)

↑↑↑これ、本気でやってみたいと思うのです。(ふふふふ。成仏させられるかな? fateが成仏するかも知れんが(--;)そうすると「クリスマス・キャロル」とか「ゴースト」みたいなハナシになりそうですね~
#1307[2012/01/14 09:44]  fate  URL 

読了いたしました!

すっごく感動しました!
いやぁ、良い話でした~。 終盤で驚きの展開あり、そして希望のある終わり方。構成がとても素晴らしかったです! 胸が温かくなりましたよ!
途中にあった餓鬼などの設定もおもしろかったです!
現実の裏側を垣間見せるような今回の世界観は、ゆない。が大好きなものでしたので、かなり楽しめました!
この作品もまたfateさんの最高傑作の一つですね!!
#1326[2012/01/15 11:51]  ゆない。  URL 

Re: 読了いたしました!

ゆない。さん、

いやいや、ありがとうございます(^^)
そんなにお褒めいただくと、なんか図に乗ってテンションがますます変になりますよ~

これは、今思うと不思議な展開でした。
初めっからこういうstoryを狙った訳ではなくて、これはやはり元唄の影響がものすごかったと思います。
元唄は、まったく展開も背景も構成も違いますが、ある男が、不遇な死を遂げた7人の女性の復讐を手伝うという物語なのです。彼も実は理不尽に殺され、恋人にもらった人形と共に井戸の底に落とされました。
6人の女性の復讐を手伝い、そして、最後の女性が、…彼女は、生前の恋人だった訳ですが、彼女に、復讐など望んでない、私はあなたが会いに来てくれただけで充分だと言われるんです。
その美しさに打たれて、この物語が生まれました。

こちらこそ、読んでいただき、本当にありがとうございました!
#1330[2012/01/15 19:31]  fate  URL 

読了しました。

何故でしょうか、fateさんのお話の中で、このお話が一番読むのが辛かった(文章が読みにくいという意味ではありません)です。

やっぱり、背景にどうしても、あの震災のことを考えてしまったせいかもしれません。

美緒さん、現世でも幸せになれるといいですね…。
#1436[2012/01/27 20:19]  有村司  URL 

Re: 読了しました。

有村司さん、

読了、ありがとうございます。

> 何故でしょうか、fateさんのお話の中で、このお話が一番読むのが辛かった(文章が読みにくいという意味ではありません)です。
> やっぱり、背景にどうしても、あの震災のことを考えてしまったせいかもしれません。

↑↑↑はい、これは実は描いている方も辛かったです。
震災の影響は多分にあります。一応fateも被災県なので。そして、実は沿岸部にも何度か足を運んでおります。
無意識的に、伝え残したい…という意思があったのだろうと思います。
ただ、まだfateの中であれを消化するには時間が必要で、本当の意味で物語に込めるのはもっと先になるでしょう。

> 美緒さん、現世でも幸せになれるといいですね…。

↑↑↑ありがとうございます(^^)
きっと大丈夫だと信じておりますっ!!!
#1442[2012/01/28 09:25]  fate  URL 

素敵なお話でした。

途中、何度画面がきらきらと輝いたことか・・・

死にきること、生ききること、だからこそ、今、が一番大事だと改めて思いました。

新たな生を迎えることに輪廻転生を覚えます。
どこからきたのかなぁ~、って・・・

fateさんは、どこからきたのかなぁ~
どこに行くのかな~~^^
#2127[2012/05/20 20:51]  けい  URL 

けいさまへ

けいさん、

ありがとうございました。
宗教観念がごっちゃになってますが、それはfateが特定の宗教の信仰がないから、ということもあります。
イイトコ取りです。

実は、最近、生死について、考える機会が一気に増えて、この物語とは別にちょっと疲弊しております。
だけど、慣れてしまいたくない。
個体の生死はそれ一度きりの‘生’であり、共に生きた時間はその魂に刻まれることと思うので。

> fateさんは、どこからきたのかなぁ~
> どこに行くのかな~~^^

↑↑↑そんな小難しいことを考えてはいけません(ーー;
fateのルーツなんてどーでもイイコトっす~
だいたい、そんなモノ、あるのか??

そういえば、今現在、金環日食っぽい感じの状態です。
東北は完全な日食にはならん筈だけど、暗くなってます~~~

#2128[2012/05/21 07:42]  fate  URL 

管理人のみ閲覧できます

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#2309[2012/08/18 20:01]     

鍵コメ K.Sさまへ

Sさん、

としか、もともとお呼びしていなかったからぁヾ(´▽`)
Sさん・・・っていうか、お名前出しちゃダメですか??

フフフフ。
いらしてくださるのを首を長~くしてお待ちしておりましたとも!
実は、けいさん宅でコメを見つけて、興奮しまくっておりやした!
や~ん、fateのとこは?
fateのとこは?
と。

ということで。
ブログを新設されましたら、ご連絡ください。
出来れば、早い内に!
遂にそのときが来るかも、です。
(なんのこっちゃ(^^;)

感動の観点がfateと似ていて、なんだか、近い感性をいつも感じて、ご感想がいつでも嬉しかったです。
今、お会い出来て良かった(^^)
また、遊びにいらしてくださいまし。

二人のために涙をありがとうございました!!!
#2310[2012/08/18 22:47]  fate  URL 














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