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Stories of fate


Horizon(R-18)

Horizon (逃亡ゲーム2) 34

 規定時間を逃げ切れたのかどうか、よりも、私は、信長はもっと根本的な部分で気に入らないことがありそうな気がした。彼は、車の中で、時間に関することについては一言も文句を言わなかったのだ。

 怒っている・・・という空気ではなかったが、その冷ややかさは、むしろ私を不安に陥れる。

 冷房のきいた屋敷に戻って、彼の部屋に連れ込まれたあと、信長はほとんど何も言葉を発せずに、いきなり私の両手を布で縛り、いつもの柱の上の方にあるフックにその布の先端を引っ掛け、まるで吊るすようにつなぐ。両腕を上にあげるような格好で、固定され、私は声もなく恐怖に青ざめた。

 更に、信長はアイマスクを取り出し、私の視界をふさぎながら薄く笑う。

「・・・の・・・信長、待って・・・!いや・・・っ」

 私は必死にもがくが、彼の手がいきなりぐい、と私の喉元を押さえ、その息苦しさに黙るしかなくなる。
 彼は、相変わらず何も言わない。ただ、ゆっくりと私のTシャツをめくりあげ、スカートのファスナーを下ろしていく。視界を遮られていて、何も分からない恐怖に、私は身体が震えてくる。

「どうしようか、まだ思案中なんだけどね。」

 不意に耳元で信長はささやくように言う。熱い息が耳にかかり、ぞくっと背筋が痙攣する。

「鴻子。お前を見つけた時点で、まだ50分くらいだったかな?」

 ぺろりと彼の熱い舌を首筋に感じる。

「・・・あっ」
「まあ、それでも、その後どうするかな、としばらく見てたんだけどね。何かを探して必死になっていたから、そのまま後をつけたらスーパーに入って行った。ああ、なるほど、と思ったよ。それから、逃げ込んだ先はあまり懸命ではなかったけど。」

 そこで、言葉を切って、信長はブラジャーを外し、むしろ恐怖で硬直している乳首にゆっくり歯を立てる。

「あっ・・・やあぁぁあっ」

 びくん、と背中がはねる。

「まあ、それでも、前回よりは大分マシだったし・・・?」

 腰を抱いた手がするりと下着を引き下ろし、後ろの穴の周りを撫でる。

「いやあぁあっ、いやぁ・・・っ、ごめんなさいっ、許して!いやあぁぁぁっ」

 私は恐怖に叫ぶ。涙がぽろぽろと零れて頬を伝っていくのが分かった。
 この状況で、何をされても私には抵抗も拒絶も出来ない。いや、どういう状況であれ、私にそんな権利はないのだが、それでも、身を庇えるのかどうかの違いは大きい。

「静かに。鴻子。まだ話しは終わってない。」

 少し怒りを含んだ声に、私は喘ぎながら口を閉じる。どうしようもなく身体が震え、声は嗚咽に近かった。

「もう少し、本気で取り組んでもらわないと、俺はそんなに甘くないよ。言ったよね?」

 じゃあ、どうすれば良かったの?と口に出来るような空気ではなかった。
 余計なことを言って、本気で怒らせるような真似は出来ない。

 何も言えずただ震える私に、彼が怒っているのか呆れているのか、或いはただ冷たい視線を落としているのか、視界がふさがれていて、私にはさっぱり分からない。

 信長の手が私の腰を抱いて引き寄せ、もう片方の手が背後から後ろの髪の毛を掴んだことを感じる。そして、何か言おうと開きかけた口に容赦なく舌をねじ込まれた。

「んん・・・っ、くぅっ・・・」

 愛撫されているというより、犯されているような錯覚を得る。
 言葉がないせいもあるし、何より、見えないことが恐怖を駆り立てるのだ。

 それでも、濡れてくる自分の身体には呆れる。震えながらも、そこは熱く湿って、執拗に深いキスに、私の身体は次第に熱くなって頭の芯が白くかすんでくる。彼の手が乳房を包み、ぐいっと力を入れてこねると、背中がのけぞり、乳首を弄ばれると足の間から蜜が溢れそうに滴るのが分かる。

 やっと唇を解放され、はあはあと喘いでいると、彼がベルトを外す音が聞こえた。そして、ほどなく熱くたぎった彼が押し込まれてくる。

「あぁっ・・・あ、あっ・・・」

 両手で腰を抱えられ、ただ何度も奥へと彼の熱を突きたてられる。溢れていた愛液がぐちょぐちょと音を立て、えぐられる膣壁が熱く、その熱が身体の中を突き抜けた。

「やあぁっ・・・あ、あ、あぁああぁぁっ」

 あっという間にイカされてしまい、私は途端に全身から力が抜けて、足ががくがくと震える。
 信長はその瞬間、私の中に深く挿入したまま一旦動きを止めて、私の背中に手をまわし、崩れそうな私の身体を支えていた。

「鴻子、今日はこれで許してあげよう。実際捕まえたときは1時間半は経過していたしね。でも、次回はそうはいかないよ。それから、君は持久力がなさ過ぎるね。もう少し体力をつけな。運動メニューを考えてやるから、毎日必ずこなすこと。」

 淡々と話す彼の言葉に、私はひたすらこくこくと頷く。

「分かった?」

 念を押されて、私は慌てて返事をする。ぐい、と彼が更に奥へ突き刺さり、敏感になっている私は声をあげる。

「ああ、そうだ。」

 不意に彼は私の中から抜け出る。そして、アイマスクと私の腕を縛っていた布を外した。私は不意に視界が開け、まだ明るい昼の光に目がくらむ。ぐらりとよろけた私の身体を抱きとめて、信長はにやりとする。

「今日は、一緒にシャワー浴びてみるか?」
「・・・。」

 さすがに、イヤだと言う勇気はなかった・・・。




 ほぼ予想していた通り、シャワーを浴びながら、前からも後ろからもひたすら責められ、私はほとんど失神状態でベッドへ運ばれる。

 それでも、ぐったりと彼にもたれかかる私を抱き上げた彼の腕が優しかったような気がするのは、気のせいだろうか・・・。



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