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Stories of fate


サードゥ ~修行者・遊行者~(R-18)

サードゥ 11

 その夜は、日中を出かけてしまったので、かなり遅くまで仕事をして、みどりをベッドに入れてからもしばらく執筆に没頭していた。やがて、真夜中を過ぎ、午前1時をまわった頃、ようやく一段落して俺は息をつく。いつもなら、勢いにのったこのまま明け方まで仕事を続けるところだったが、みどりに合わせて朝は起きる必要があるので、そろそろ寝ようと席を立つ。

 寝室への扉を開けると、みどりがふっと目を開けて俺を見つめた。

 10時くらいにはベッドに入り、そしていつもこの時間に俺に起こされる形のみどりは、眠りのサイクルがそうなってしまったのかも知れない。

「どうしたの?」

 言いながら、俺は彼女に近づく。

 みどりはどこか怪しい光をその瞳に宿していて、俺はふと、誘っているのか?という気になる。ベッドに腰かけて、彼女の頬に手の平を触れると、瞳の光は不意に揺らめく。

 月光がヒトを狂わせる。
 今夜も、空は澄んで月が綺麗だった。

 何も言わずに俺はみどりの唇にキスを落とす。そして、毛布をそっとはいで買ったばかりのパジャマを着ている彼女の細い腰を抱き寄せる。

 ほとんど無反応の彼女の身体からするするとパジャマを脱がせていき、すっかり裸にしてその素肌に触れた。柔らかい白い肌。まあるい胸を両手で包んで、先端を舌先で包んで吸った。ぴくりとみどりの身体は痙攣する。

 両方の胸を丁寧に愛撫し、口に含んだまま乳首を舌先で刺激し続けると次第に彼女の口から声が漏れる。抵抗はしないが、みどりは微かに首を振る。

「ん・・・っ、んっ、・・・あ、あ・・・」

 ほとんど聞くことのない細い儚い声だ。もっと聞きたくて、俺は執拗に胸を責めた。どの程度のどんな愛撫に反応するのか存分に確かめたあとで、少し潤んだみどりの目を覗きこんだ。明確な拒絶の色がないことを確かめて、その髪を撫でる。

「こっちはどうかな?」

 下の方に身体をずらして、みどりの両足を抱え上げ、茂みの中をさぐるとまだほとんど濡れていなかった。

「やっぱり君、初めてだったのか・・・。」

 一瞬、俺は躊躇した。

 あれは、誘ったんではない。むしろ怯えていたんだ、と思う。しかし、日常生活では無反応のこの子の、声や表情を官能の中で引き出してみたい、という欲望が勝(まさ)った。

「優しくするから、抱いて、良い?」

 当然、みどりは何の反応も示さなかった。虚ろに空(くう)を見上げてされるがままだ。

 俺は、みどりの足の間を押し広げてまだ隠れている小さな先端の突起を露出させる。そして、そこに舌を這わせてゆっくり周囲を舐めまわす。そこに触れると、みどりの身体がぴくぴく痙攣するのが分かった。そして、同時に切ない声が漏れてくる。

「あ・・・あっ・・・あ、あ、あぁ・・・」

 小鳥のさえずりのように震える、高い声だ。良い音色だと思う。

 子宮へ続く入り口は固く締まってまだ何人も受け入れたことのない証拠が残っている。そこに舌先を押し入れるとみどりは再度小さく痙攣する。何度かそこへの刺激を続けるうちに、透明な液体が滲み出てくるのが分かった。その蜜を吸う。

 窓は閉まっているのに、カーテンも固く閉じられているのに、月光に包まれているような錯覚を得る。何もかもがぼうっと光って白く浮かんでいるように感じられた。

 小さな痙攣を繰り返していたみどりの身体は、一度大きく波打って一瞬硬直する。そして、一気に崩れ落ちてがくがくと震えた。

 放心したようなみどりの顔を覗き込む。涙が一滴頬を伝っていた。

「怖かった?」

 俺はその頬をやわらかく撫でる。それでもみどりの目は俺を見てはいなかった。

 みどりの片足を抱えたまま、俺は自身をその入り口に押し当てる。次に何か起こるのか予想も出来ないのだろう、みどりは相変わらず虚ろなまま、小さく息をしているのみだ。

「入れて良いかい?」

 答えを待たずに、俺はゆっくりと先端を押し入れる。初めはそれほど抵抗なく進んでいたが、すぐにぎゅうっと締め付けられる感覚に、みどりが小さな悲鳴をあげる。

「んんっ・・・あ、あ、・・・あっ」

 必死に首を振り、みどりはもがく。

「痛い?」

 みどりの腰を抱いたまま、俺は動きを止める。涙を湛えた目で、みどりは初めて俺をしっかりと見つめた。許しを請うような怯えた色が浮かんでいる。が、それが逆に俺をぞくぞくするほどそそった。月の女神をこの手に堕とそうとしているような気がする。

「大丈夫、初めだけだから。ちょっと我慢して?」

 腰を抱いていた手を離し、みどりの両足をゆっくりと抱え上げ、そのまま俺はゆっくりと進む。奥へ奥へと。熱いみどりの胎内。侵入を阻むものはなくて、少しずつだが確実に俺は中へ進んでいく。みどりの手がシーツを掴んで震え、喘ぐ声が弱々しく切なく響く。

 子宮の入り口に到達し、俺は一旦動きを止めた。ぴったりと隙間なく押し包むみどりの膣壁の熱さを感じながら。

 見下ろすと、みどりの目は次第に焦点が合わなくなっていくところだった。

 俺は、みどりの両足を解放し、身体をつないだまま腰を折り曲げ、彼女の背中を抱いて半開きの唇に舌を這わせ、みどりの小さな舌を吸う。声をふさがれ、みどりは小さく震える。その両頬を両手の平で包みこみ、ゆっくりと深いキスを与える。

「んっ、・・・んふぅっ・・・」

 鼻からぬける小さな声を心地良く聞きながら、彼女の胎内をゆっくりと味わう。僅かに腰を揺らすだけで、みどりの中は俺をぎゅうっと締め付ける。女を抱くこと自体、実はかなり久しぶりだった。俺も、その刺激だけでイキそうになる。

「すぐに済むからちょっと我慢して?」

 口を解放すると、みどりは喘ぐような呼吸をした。それをくすりと見下ろして、俺はゆっくりと腰を動かし始める。瞬間、みどりは目を見開き、声にならない悲鳴をあげた。

「あ、あ、あ・・・あ、あっ」

 揺らされながら、みどりは小さく首を振り続け、その切ない表情を見ているだけで、俺は一気に熱が高まり頂へと登りつめる。そして、どくんどくんと熱と欲望を彼女の中へと吐き出して果てたのだ。



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