FC2ブログ

Stories of fate


Horizon(R-18)

Horizon (レポート2) 25

「鴻子、しっかり動けよ。」

 後ろから、ぐい、と私の髪の毛を引っ張って、信長は冷たく言う。
 痛いっ、てば!そう気軽に髪を引っ張らないでよ!

 とかいう状況ではなく・・・。

「だ・・・だって・・・」

 その翌週の週末、大分仕事が忙しかったらしい信長は、夕方に帰ってきて、早々に私を呼び出した。
 レポート!と言われるのは分かっていたので、私はそれだけは今回は必死に仕上げて待っていたのだが。

 帰るなりシャワーを浴びて部屋着に着替えたやつは、私を呼び出してレポートを受け取った途端、すぐに私の服を脱がす。諦めてはいたけど、ちょっと、イヤだと抵抗してみたら、ふうん、と彼は不穏な笑顔で私を見据える。

「じゃあ、自分で脱いで、ついでにシャワー浴びてきな。」
「・・・なんでよ。」
「一緒に浴びたきゃ、もう一回俺は浴びても良いけど?」

 そんなことになったら、シャワーの最中に犯されるに決まってる。
 私はしぶしぶ彼の部屋のバスルームに消える。

 私がシャワーを浴びている最中に、やつは真面目にレポートに目を通していた。また、なんだかんだ言われるんだろうとげんなりしながら脱いだ服を探したが、・・・まぁ、そうだろうとは思ったけど、置いたはずの場所にはバスタオルしかなかった。

 バスルームから出て行くと、信長はもうベッドに半分身体を横たえて、思案顔でまだ私のレポートを手にしている。

「こっち、おいで、鴻子。」

 タオルを巻いたまま、私は裸足でぺたぺたとベッドへ向かう。

「・・・何か、不満?」
「レポート?ああ、今、講評してやるから俺の上に乗れ。」
「はあ?」

 何を言われているのか一瞬分からずに茫然としていると、信長は、私の手を引いてベッドにあげ、タオルを剥ぎ取る。

「騎乗位で、俺の上に乗れって言ってるんだよ。」
「ええ???」

 っていうか、それ、・・・私、嫌いなんですけど。

「ああ、まだ濡れてないか。」

 私の沈黙を絶対に勘違いして、やつはレポートを脇に置くと、壁に背を預けて私の腰を抱いて引き寄せる。


関連記事
スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png 紺碧の蒼
もくじ  3kaku_s_L.png 真紅の闇
もくじ  3kaku_s_L.png 黄泉の肖像
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 2
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 3
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 4
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 外伝集
もくじ  3kaku_s_L.png 蒼い月
もくじ  3kaku_s_L.png 永遠の刹那
もくじ  3kaku_s_L.png Sunset syndrome
もくじ  3kaku_s_L.png 陰影 2
もくじ  3kaku_s_L.png Horizon(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png Sacrifice(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png 閑話休題
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←Horizon (レポート) 24    →サードゥ 11
*Edit TB(0) | CO(0)
ジャンル:[小説・文学] テーマ:[現代小説

~ Comment ~















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←Horizon (レポート) 24    →サードゥ 11