お昼が近づいて、ちょっと休憩しようと、そしてみどりの様子を見ようとソファを覗くと、彼女はひだまりの中でくるりと猫のように丸くなって転寝していた。
光を浴びて黒い髪の毛がつやつやと光っていた。白い首筋が光にさらされてほんのり色付き、スカートがめくれあがって見えている細い素足が妙になまめかしく官能的だ。
この子は、男を知っているのだろうか?と不意に俺は思った。まだ少女の心を持ったこの子の身体は、しかし、どんどん大人の女性へと成長している。細い肢体に、それでも胸もお尻も丸みを帯びて特有の体型を形作っていたし、幼い表情の奥に、確かに女の顔があるだろう、と俺は思う。
俺の腕の中に狂わせて鳴かせてみたい、と突如としてそんな欲望が頭をもたげる。
そして、この子が記憶を失っているのを良いことに、ひどい男だな、と同時に俺は思う。
ため息をついて、俺はバスタオルを一枚彼女の身体に掛け、そして冷蔵庫を開けてフルーツジュースをグラスに注ぐ。それをごくごくと飲んでいると、みどりが目を覚まして、物音のする方をぼんやりと見つめた。俺がジュースを飲んでいる姿を見ると、彼女は、少し表情を動かす。それは、‘欲しい’と言っているように見えたので、俺は彼女を手招きしてみる。
「こっちにおいで、みどりちゃん。」
辛うじて呼ばれたことが分かったのだろうか?みどりはソファからおりて、ぺたぺたとキッチンへやってきた。
俺は新しいグラスを出して、それにジュースを注ぐ。そして、はい、と彼女に手渡してやる。すると、それを両手に持って、みどりはこくこくと喉を鳴らしてジュースを飲み始めた。
「少しずつ、意思の疎通が可能になってきたかな?」
その様子を見ながら俺は笑った。
光を浴びて黒い髪の毛がつやつやと光っていた。白い首筋が光にさらされてほんのり色付き、スカートがめくれあがって見えている細い素足が妙になまめかしく官能的だ。
この子は、男を知っているのだろうか?と不意に俺は思った。まだ少女の心を持ったこの子の身体は、しかし、どんどん大人の女性へと成長している。細い肢体に、それでも胸もお尻も丸みを帯びて特有の体型を形作っていたし、幼い表情の奥に、確かに女の顔があるだろう、と俺は思う。
俺の腕の中に狂わせて鳴かせてみたい、と突如としてそんな欲望が頭をもたげる。
そして、この子が記憶を失っているのを良いことに、ひどい男だな、と同時に俺は思う。
ため息をついて、俺はバスタオルを一枚彼女の身体に掛け、そして冷蔵庫を開けてフルーツジュースをグラスに注ぐ。それをごくごくと飲んでいると、みどりが目を覚まして、物音のする方をぼんやりと見つめた。俺がジュースを飲んでいる姿を見ると、彼女は、少し表情を動かす。それは、‘欲しい’と言っているように見えたので、俺は彼女を手招きしてみる。
「こっちにおいで、みどりちゃん。」
辛うじて呼ばれたことが分かったのだろうか?みどりはソファからおりて、ぺたぺたとキッチンへやってきた。
俺は新しいグラスを出して、それにジュースを注ぐ。そして、はい、と彼女に手渡してやる。すると、それを両手に持って、みどりはこくこくと喉を鳴らしてジュースを飲み始めた。
「少しずつ、意思の疎通が可能になってきたかな?」
その様子を見ながら俺は笑った。
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