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Stories of fate


Horizon(R-18)

Horizon (まどろみの悪夢) 10

 今でも、時々夢にみる。
 男を無理やり受け入れさせられた最初の夜の映像と痛みの記憶を。



 
 信長も、結局はやることは同じだったが、それでもまだマシだった。とりあえず、彼は私を人として扱ってくれている。

 最低限、自分は人間だと信じられる暮らしを与えられているのだ。

 自分の思考というものが蘇り、すっかり分離していた頭と身体が少しずつ和解を始めたのは、それでも二度目に彼に救い出されてからだ。

 自分の身体が‘女’の機能を持っていることに、死にたくなるような嫌悪を抱かなくなったのは、いつ頃からだったか・・・。それは、信長が私を女として抱くことをどこかで受け入れたからなのだろう。

 私は、彼を自分の所有者だと、認めたのだ。

 それでも、信長の冷徹な性格とSの性癖には、時々本気で震えが走る。
 仕事で週末にしか屋敷に戻らないのがせめてもの救いだ。

 家に戻った途端、玩具で遊ぶのを待ちわびていた子どものように、早速私を自室に呼び出す。他に人がいようが、日中だろうがまったく構わない。さっさと私の服を剥ぎ取り、抵抗すれば縛りあげ、大抵、エンドレスで遊ばれる。

 彼がいる間、私はほとんど衣服を身に付けている時間などないのではないだろうか。
 食事も部屋に運ばせるので、ベッドの上で食べたりもする。

 見た目の年があまり変わらなそうな気がして、ついタメ口になってしまい、私は生来の勝気さが災いして、思ったことはすぐに口に出てしまう。しかし、彼はそういうことで逆上したりしない。むしろ、私が手の中で暴れるのを楽しんですらいるように感じる。私が反抗的な視線を投げつけると、彼はますますそれを煽るのだ。猫が捕えた獲物を、活きの良い間は散々いたぶって楽しむように。
 



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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[現代小説

~ Comment ~


怖気づきまして

いちばん下の「業火」を読もうかと思い、お勧めしません、とのfateさんのお言葉に怯んでしまったので、こちらにやってきました。

いつだって息詰まる展開……今回はハッピィエンドにはならないのかなぁ。少なくとも単純にハッピィではないでしょうね。

私も微量SMふうに、買われて飼われる美少女の話しなんてのを考えたことはあるのですけど、どうせ生ぬるくしかならないし、結局は甘く、ワンパターンにしかならないから書いていません。

官能的な小説ってとってもむずかしいというのは、すこし書いてみただけでもわかります。
かつまさんとfateさんは筆力、文章力、力量がおありなところは共通していて、話が合うのでしょうね。
おふたりのコメントのやりとりなども読んで、勉強させていただいてます。
#352[2011/11/04 11:08]  あかね  URL 

Re: 怖気づきまして

あかねさん、コメント嬉しいです!
おお、こちらに来ましたか~
内容的には軽いですが、官能シーンはけっこう暴力的です。お気を付けを! って今更…(^^;

> いちばん下の「業火」を読もうかと思い、お勧めしません、とのfateさんのお言葉に怯んでしまったので、こちらにやってきました。

↑↑↑あかねさん、素直~(^^)
あれは、ヤバいです。設定がすでに。
しかも、え? これで終わりかいっ???
ということになっているので、ちょっと消化不良になるかも。

これと似たような感じで、『スムリティ』というやつも近々upしたいのですが、まだ加筆してなくて。
そちらは、ジャンルを『官能』にして読者を釣って、社会問題をほんの少し提起してみた内容でした。
あまり深くすると、また別の物語になるので、軽く、でしたが。
今後、社会の‘闇’にもう少し鋭く切り込んでみたいな…と思うだけは自由さ! のfateでした。

#357[2011/11/04 14:12]  fate  URL 














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