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Stories of fate


ローズガーデン(R-18)

ローズガーデン (監禁) 10

 二度目だったせいなのか、それとも、自分から受け入れたせいなのか、或いは万理男の性質なのか。
 優奈は、触れられた初めから身体の奥が疼いて、もう奥からとろとろと溶け始めていることが分かった。

「・・・っ、く・・・っ・・・ぅぅっ」
「優奈ちゃん?良いから声を殺さないで。素直に感じた方が楽だよ。」

 口を押さえようとする手を捕えて、万理男はささやく。

 湧き起こる官能の波に、優奈は身体を震わせ、抵抗を示す。声をもらすことを、乱れそうになることを必死に堪える。

 万理男は優奈の苦痛にゆがむ表情を見下ろしてくすりと笑う。

「まあ、良いけどね。どこまで耐えられるか、やってみても。」

 途端に万理男の柔らかかった愛撫は一気に責めに転じる。

「・・・っ!!!・・・あ、あぁあっ」

 胸と下を手と口とで一気に責められ、優奈は悲鳴をあげた。万理男の責め方は淡々としていて、むしろ直線的に鋭かった。悲鳴をあげるしかないほど、激しく熱く、優奈は一気に追いつめられる。声を出していないと捌け口が見つからずに身体が燃え出しそうだった。

「やぁっ、あぁぁ・・・あ、ああっ、あ、あ、あぁあっ」

 必死にシーツを掴む両手にも痙攣が伝わり、小刻みに震え続ける。口は開きっぱなしで喘ぎ呼吸をしていないと、酸素が足りなくなりそうだった。執拗に責められ続ける優奈の敏感な部分は、もうこれ以上ないくらい自己主張をして膨張して熱を帯びている。

「くぅぅっ、は・・・ぁああっ、あああっ」

 閃光が脳みそを突き抜けていくように、視界は一気に真っ白に染められた。
 その次の瞬間には、一気に緊張が抜け、がくがくと手足が震える。

 絶頂の余韻が深く、まだ視界がはっきりしない内に、今度は両足を抱えられ、男の熱が中に入ってくるのを感じた。ゆっくり、中を押し広げるように、異物が侵入してくる感覚。何かを思うよりも、感じるよりも先に背中がのけぞり、その鈍い痛みに優奈は声も出なかった。

「苦しい?」

 誰かの声が遠くで聞こえる。

「あ・・・あ、あ、あ・・・」

 ただ、小さく首を振る。目を開いているのに、何も見えてはいない気がした。ゆっくりとゆっくりと奥へ奥へと固い異物が進む。そして、遂に、それ以上進めない場所へ到達したことを双方が感じる。

 万理男は、抱えていた優奈の両足を離し、腰を抱いて引き寄せた。奥へ届いていた彼は更にそこを突き刺す。

「はぁぁ・・・っ」

 痛みとも快感ともつかない痺れが広がり、優奈は声をもらす。

 万理男は、放心状態の優奈の虚ろな目を覗きこみ、両手でその頬を包み、唇を重ね、舌を侵入させていく。少し体位をずらすだけで、中で蠢く彼の刺激に耐え切れずに、優奈はもだえ、喘ぐ。

 ほとんど陥落しかかっている腕の中の獲物を、万理男は特に欲しいとは思っていない。ただ、狩った兄が預けていった獲物だったから、素直に食しているということか。

 兄の正義の前には日本の法が無効になっているのだ。いずれ、それに意見する日が来るかもしれないが、万理男のことは、実は彼自身よりも兄の方が把握している、という現実もある。確かに彼は、勉強だけの生活に少し疲れているのかもしれない。

 そんなことを淡々と考えながら、万理男は、優奈の身体を丁寧に、しかし抗えないほど執拗に愛撫していく。
 敏感になった優奈の身体は、もう、どんな些細な刺激にも過剰に反応してしまう。

 絡められる舌を伝って、甘い液がどんどん注がれ、頭の芯が痺れたようになり、もう何も分からない状態で優奈はそれをごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。胸を柔らかく押し潰され、もまれ、敏感になっている乳首を転がされ、背中が何度もはねた。

 奥に据えられたまま、ただゆっくりと腰を揺らされ、結合部から優奈の愛液がとろとろと溢れ滴っている。

「優奈ちゃん?・・・分かるかい?今、身体がつながっていることが。」

 唇を離して万理男は聞く。優奈は夢の余韻のようにその声を聞いて小さく頷く。

「女は、こうやって一人の男に支配されて、その種を受けて子孫を増やしていくんだよ。それが、命の目的、命の仕組みだよ。分かる?」

 優奈は何も考えられずにただ反射的にこくこくと頷いた。

「じゃあ、もう何も考えることはない。俺が言うことが聞けるね?これからもっと気持ちよくしてあげる。そしたら、それを素直に感じれば良い。声をあげたかったらあげて良い。叫びたかったら叫んで良い。何も考えずに、俺のことだけ感じてご覧。分かった?」

 何も見えていない、何も考えていない目で、優奈は頷いた。

 万理男はそれを見て、満足そうに笑い、少しずつ揺れ幅を大きくしていきながら、次第に激しく腰を使い出した。それに応えるように、優奈は声をもらし始める。シーツを掴んでいた手が、いつの間にか万理男の腕に伸び、仕舞いには必死に彼の背中に必死につかまる。そして、脳みそがどろどろと溶け出してしまったように、優奈はただ鳴き続けた。同じフレーズを繰り返す壊れたレコードのように。

 何も考えられず、男の腕に狂い続けた。




 時間にすれば、一時間と少し越えたくらいだったが、優奈は、もう腕一本持ち上げられないくらいの深い疲労の中、恍惚の中を漂っていた。

 結局、万理男と真佐人の本質は同じなのだ。

 優しく柔らかく、巧妙に入り込んでくる万理男の触手に、優奈は気がついたときには内側から侵食され知らぬ間に急所を絡め取られている。それはまるで見えない鎖に繋がれた憐れな囚人のようだ。

 身体よりも、万理男の支配は内側から、心に抜けない楔を打ちつける。

 真佐人に身体を痛めつけられて怯えていた優奈は、優しい言葉を掛けてきた万理男に、容易に支配を許してしまったのだ。



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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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