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Stories of fate


アダムの息子たち(R-18)

アダムの息子たち (陰謀) 118

 ここだよ、と案内された場所には、数人の男達がたむろっているだけで、女生徒の姿など見当たらなかった。そこは建物と建物との間のちょっとした隙間の空き地で、ほとんど手入れもされず、草が伸び放題で枯れている。表の喧騒はここまで届かず、つまり、ここでの騒ぎも表には聞こえないということだ。

 それでも、小枝子はまだ目指す女性の姿を探す。騙されたのだと気付いたのは、一人の男が背後から彼女の身体を羽交い絞めにした瞬間だった。

「何するの?やめてっ!!」

 小枝子は叫ぶ。すぐに別の男に何か布を口に詰め込まれ、そして、彼女はその場に引き倒された。一人が小枝子の腕を押さえつけ、もう一人が彼女のスカートを捲り上げて下着を引き剥がす。それを数人の男達が笑いながら周りで眺めていた。

 小枝子は恐怖と嫌悪で精一杯身をよじってふさがれた口で出る限りの声で叫ぶ。

「うるさいよ。さっさとやって黙らせろ!」

 周りの男たちが笑う。

 小枝子の両足を押え込んでいた男が、ズボンのベルトを外す。小枝子は全身に戦慄が走った。イヤだ、と身体全体が嫌悪に震える。

 こんな男に・・・!
 涙がにじみ、息苦しくなった。
 イヤっ!!聖凛、助けて・・・っ

 男が、小枝子に覆いかぶさろうとした瞬間、不意に息を切らせた加賀見の声が響く。

「やめろ!!!お前達、何をしているっ」
 


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[ファンタジー小説

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