結局、翌日は、ベッドから起き上がることも出来なくて、講義は休んでしまう。
初めからサボるつもりだった聖凛も、小枝子を抱いたまま、その朝はベッドから出なかった。
小枝子が目を覚ました気配に、聖凛は腕の中のその身体をきゅっと抱き寄せて、髪にキスを落とす。
「おはよう、小枝子。昨夜はずいぶん乱れてたね。」
その言葉にぎょっとして、小枝子は恐る恐る彼を見上げる。聖凛は、言葉とは裏腹に、ただ、温かい目で小枝子を見つめていた。
何か言おうとして、小枝子は声がかすれていることに気が付く。
「俺に対してはどれだけ乱れても、どんなあられもない姿でもだえても構わないよ。好きなだけ俺に溺れると良い。このまま一生俺のセックスに狂っていれば良いよ。」
さらりと恐ろしいことを言いながら、聖凛は、小枝子の長い髪を指ですく。そして、頭を何度も撫でながらキスを落とす。小枝子はこれ以上ないくらいかああっと赤くなった。おぼろげながら、最後には、聖凛に泣きながら懇願したことを覚えている。それでも、何か反論しようとして口を開いた途端、口をふさがれて小枝子はもがく。
「んぅっ・・・ふっ・・・んん・・・っ」
するりと聖凛の手が下に伸び、小枝子は怯えて、それを押し留めようと必死にもがいてみる。もう、体力的には限界を超えていた。すぐに唇を離して、聖凛は震える小枝子の身体を抱き寄せる。
「大丈夫、壊さない程度に優しくするよ。」
悲鳴さえかすれて声にならない小枝子に、聖凛はくすくす笑って言う。
「だから、良い子だから、大人しくしてて。」
聖凛の手は、小枝子の茂み全体をそうっと優しく包むように愛撫する。まるで、卵を抱くように。それでも、その刺激は次第にそこを熱くとろとろと溶かしていく。
「あ・・・、あ、あぁっ・・・あ・・・っ」
腰を抱かれているので、小枝子は身体をずらすことも出来ない。ささやくようにかすれた声で小枝子は喘ぎ始める。充分に濡れたことを確認して、聖凛は、いつの間にか大きく成長していた彼をゆっくりと挿入する。小枝子の身体は大きくのけぞり、かすれた悲鳴がもれる。
ゆっくりと大きく揺れながら、聖凛は小枝子の乳首を吸う。びくん、と背中がはねる。そして、小枝子の中はきゅううっと締まり、聖凛は小さく呻く。そうやって、ゆるゆると小枝子の中の彼は蠢き、徐々に熱は蓄積されていく。吐息が次第に切ない喘ぎに変わり、小枝子の瞳が虚ろになっていく。それを確かめながら、聖凛は一気に加速し、そして、小枝子が絶頂を味わう瞬間、彼も熱いものを中に吐き出した。
何度もそうやって、小枝子の身体は彼の精液を呑み込む。その度に、胎内からも彼の支配の刻印を刻まれている気がする。内と外からの二重の戒。生きた彼の命が小枝子の中を蠢く瞬間。数時間から数日の命を燃やし、役目を終える。目指すものにまだ辿り着けずにいる。愛しい卵子に。
溺れている、と小枝子は思う。
聖凛の愛撫を、深いつながりを、きっと自分はもう無くすことは出来ない、と。
彼の腕に狂う瞬間を、本当はいつでも求めているのだと。
これほど激しい疲労の中でも、触れられると総毛立つほど彼が欲しい。何度抱かれても、何度でも求めてしまう。再び熱く溶け合う瞬間を。ひとつにつながって、波間に揺れる海になりたいと。
もう、狂っているのかと思う。壊れ始めているのかと・・・。
初めからサボるつもりだった聖凛も、小枝子を抱いたまま、その朝はベッドから出なかった。
小枝子が目を覚ました気配に、聖凛は腕の中のその身体をきゅっと抱き寄せて、髪にキスを落とす。
「おはよう、小枝子。昨夜はずいぶん乱れてたね。」
その言葉にぎょっとして、小枝子は恐る恐る彼を見上げる。聖凛は、言葉とは裏腹に、ただ、温かい目で小枝子を見つめていた。
何か言おうとして、小枝子は声がかすれていることに気が付く。
「俺に対してはどれだけ乱れても、どんなあられもない姿でもだえても構わないよ。好きなだけ俺に溺れると良い。このまま一生俺のセックスに狂っていれば良いよ。」
さらりと恐ろしいことを言いながら、聖凛は、小枝子の長い髪を指ですく。そして、頭を何度も撫でながらキスを落とす。小枝子はこれ以上ないくらいかああっと赤くなった。おぼろげながら、最後には、聖凛に泣きながら懇願したことを覚えている。それでも、何か反論しようとして口を開いた途端、口をふさがれて小枝子はもがく。
「んぅっ・・・ふっ・・・んん・・・っ」
するりと聖凛の手が下に伸び、小枝子は怯えて、それを押し留めようと必死にもがいてみる。もう、体力的には限界を超えていた。すぐに唇を離して、聖凛は震える小枝子の身体を抱き寄せる。
「大丈夫、壊さない程度に優しくするよ。」
悲鳴さえかすれて声にならない小枝子に、聖凛はくすくす笑って言う。
「だから、良い子だから、大人しくしてて。」
聖凛の手は、小枝子の茂み全体をそうっと優しく包むように愛撫する。まるで、卵を抱くように。それでも、その刺激は次第にそこを熱くとろとろと溶かしていく。
「あ・・・、あ、あぁっ・・・あ・・・っ」
腰を抱かれているので、小枝子は身体をずらすことも出来ない。ささやくようにかすれた声で小枝子は喘ぎ始める。充分に濡れたことを確認して、聖凛は、いつの間にか大きく成長していた彼をゆっくりと挿入する。小枝子の身体は大きくのけぞり、かすれた悲鳴がもれる。
ゆっくりと大きく揺れながら、聖凛は小枝子の乳首を吸う。びくん、と背中がはねる。そして、小枝子の中はきゅううっと締まり、聖凛は小さく呻く。そうやって、ゆるゆると小枝子の中の彼は蠢き、徐々に熱は蓄積されていく。吐息が次第に切ない喘ぎに変わり、小枝子の瞳が虚ろになっていく。それを確かめながら、聖凛は一気に加速し、そして、小枝子が絶頂を味わう瞬間、彼も熱いものを中に吐き出した。
何度もそうやって、小枝子の身体は彼の精液を呑み込む。その度に、胎内からも彼の支配の刻印を刻まれている気がする。内と外からの二重の戒。生きた彼の命が小枝子の中を蠢く瞬間。数時間から数日の命を燃やし、役目を終える。目指すものにまだ辿り着けずにいる。愛しい卵子に。
溺れている、と小枝子は思う。
聖凛の愛撫を、深いつながりを、きっと自分はもう無くすことは出来ない、と。
彼の腕に狂う瞬間を、本当はいつでも求めているのだと。
これほど激しい疲労の中でも、触れられると総毛立つほど彼が欲しい。何度抱かれても、何度でも求めてしまう。再び熱く溶け合う瞬間を。ひとつにつながって、波間に揺れる海になりたいと。
もう、狂っているのかと思う。壊れ始めているのかと・・・。
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