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Stories of fate


アダムの息子たち(R-18)

アダムの息子たち (嫉妬) 67

 その後の一週間、学期が始まるまで、結局、聖凛は小枝子の部屋にずっと滞在していた。

 何度か隆一から電話が入ったが、背後で聖凛が聞いているため、小枝子は慎重に言葉を選んで当たり障りのない会話をしていた。図書館にも学食にも小枝子は一切出かけずに、求められるまま聖凛に身体をあずけ、彼の腕の中で日々を過ごした。

 小枝子が素直に聖凛に従っている間は、彼のセックスも穏やかで、失神するまで続けられたり、狂いそうなほどじらされたりということはなく、ただひたすら甘い絶頂を味わう毎日だった。

 毎日抱かれても、それが身体の負担にならずに、お互いが満足するやり方を、聖凛は心得ているらしい。
 小枝子の体調も、そして、感じる部分も、すべて把握している彼には容易いことなのだろう。

 つまり、それまでの暴力的に辛いセックスは、逆らえなくすることを目的に、彼の支配を彼女の身体に教え込むためのものだったのだろう。

 彼の腕の中に溺れそうになりがらも、そういうことを冷静に思うとき、小枝子は一つ気が付いて愕然とする。
 では、彼は、逆に、小枝子をその精神状態、肉体状態、共に壊してしまおうと思えばそれは可能なのだ、ということ。

 たとえば、小枝子がまた隆一に会ったりするようなことがあれば・・・。
 たとえば、彼の目を盗んで聖凛の過去をさぐるようなマネをすれば・・・。

 小枝子はそこまで考えて、心底、ぞっとする。
 聖凛は、自分を完全に支配下に堕とすためになら、きっとどんな手段も厭わないだろう・・・。


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[ファンタジー小説

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