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Stories of fate


アダムの息子たち(R-18)

アダムの息子たち (抵抗) 25

 キャンパスで見かける聖凛に、変わった様子はなかった。いつもの通り、誰とでも如才なく付き合い、微笑を交わして、そこにいた。

 それでも、小枝子はぞっとする視線をどこからともなく常に感じ続けていた。怖くて振り向くことは出来ないのだが、聖凛がそこにいることはなんとなく分かるのだ。

 別に・・・やましいことなどない、と小枝子は必死に考える。

 ただ、自分の血のルーツを知りたかっただけ。
 夢の光景を確かめただけ。

 しかし、そう思うそばから、別の声が聞こえる。
 じゃあ、なんでそんなに心が落ち着かないの?本当は何を期待してたの・・・?


 
 新月の夜が近づいていた。
 大学に戻って間もなくは忘れていたのに、その日が近づく度に、あの声がリアルに蘇ってくる。

‘俺を怒らせない方が良いよ’




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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[ファンタジー小説

~ Comment ~


じわじわ行きますねぇ。

聖凛は小枝子がどこに行って何をしてきたかちゃんと分かっているのですよね。

聖凛は最近の小枝子を見ているのではなく、もう、ずぅっと見続けてきているのかな。

小枝子には理解出来ないくらい長く・・・? 

新月がぁ・・・
#2035[2012/04/19 18:59]  けい  URL 

けいさまへ

けいさん、

この辺は、かなり遊んでました。何で? はい、官能の技法というか他作家さまの手法を盗用して、ふむふむ、なるほど…という時期だったので。
で、無駄にそういうシーン多いっす。

奈々子さんが絡んでくる辺りから次第に物語は流れるんですが、それでも、やはり無駄なシーンはまだまだ続きます。

んで、聖凛の秘密は、かなり後半まで分からないかもなぁ(^^;

#2036[2012/04/20 06:52]  fate  URL 














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