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Stories of fate


アダムの息子たち(R-18)

アダムの息子たち (虜) 17

 長い夜だった。

 うっすらと覆い隠されていた『絶望』という文字が、眼前にくっきりと姿を現したような気がした。逃れようのない現実として。

 明かされていく新たな事実はどれも残酷で、耳をふさぎたくなるほど悲惨だった。
 契約とは何なのか。

 その刻まれた印とは・・・?
 もう、小枝子はそれを聞く気は起こらなかった。

 その夜、聖凛は、小枝子の身体中すべてにキスマークを、その白い肌に落としていった。首筋から胸元へ、そして、背後からその背中にも。首筋も背中も敏感な小枝子は、聖凛の唇が触れる度に切ない悲鳴が漏れる。吸われる刺激に何度でも背がのけぞり、身体中が震えた。

 腕から腹部へ、そして太ももへと彼の唇は身体中を這い回る。ふくらはぎまで下りた頃には、もう、小枝子は身体中が火照り、震え、何も分からなくなっている。

 聖凛は抱えあげていた小枝子の両足をそのまま開いて両脇のシーツの上に押し付け、とろとろと愛蜜が流れ落ちている甘い部分をゆっくりと味わう。

「あっ・・・あ、あ、あぁあっ・・・ふ・・・っ、くうぅっ」

 舌先の微妙な動きが小枝子の身体に何度も電流を走らせる。ピンク色に尖ったそこは、吸い付くと悲鳴をあげるほどの強い刺激に全身が痙攣する。そこをゆっくり舌先でくりくりと弄び、流れ落ちる蜜を吸う。

「あっ・・・ああ、あぁっ、あ、あ、あぁぁっ」

 聖凛の舌の動きに合わせて、小枝子はただ鳴き続ける。身体中すべてが同時に反応するみたいに、マークを刻まれたその紋様が疼いて熱くなる。もう、小枝子の中も蜜の出口も溶けてどろどろになっている気がした。

 身体の反応の支配権は聖凛の手の中だった。彼の意のまま、小枝子は何度も絶頂を迎え、ただ彼の手の中の楽器として旋律を奏でるだけだった。

 許しを請う言葉も、もはや形を成さないただの音声でしかない。

 意識はすでに何度も飛んでいた。それでも、聖凛は責めを緩めない。小枝子はもはや悲鳴すらあげられず、痙攣を繰り返す身体は次第にすべての感覚が麻痺していった。

 気が済むまで小枝子の身体を愛撫してその身体に自らの足跡を刻印し、失神するように眠りに落ちた彼女の身体を抱きしめて、聖凛は大きく息をついた。

 小枝子の、乱れた長い髪を手ですいて、額にかかる前髪をかき上げる。
 そのとき、腕の中の小枝子を見つめる聖凛の瞳には、冷酷な影は微塵も残ってはいなかった。
 



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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[ファンタジー小説

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