Stories of fate


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業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 あおいそら 47

 そして、葵が卒業式で家を空けた日。
 基は父と母にすら何も言わずに、忽然と消えてしまった。部屋の中には「お世話になりました」と白い紙に一言書かれていただけ。

 帰宅し、空っぽの部屋を見ても、葵にはその意味が分からなかった。まるでこの数ヶ月が夢のように感じた。基なんて弟はもともといなかったんじゃないか? 二人で過ごした時間は幻で、お互いの中に確かに繋がりを見たと思ったのも錯覚で。

 涙も出ない。ただ、胸が重苦しくて息がうまく出来ない。世界が歪んで、ぐるぐるまわる。吐き気がする―。

 葵は慌ててトイレに駆け込む。そして、胃からこみ上げてきたドロドロとしたものを吐き出した。げえげえと吐き続けて、次第に嗚咽が混じってくるのを感じていた。

 私は―、そうか。弟に恋していたんだ。恐ろしいほど澄んだあの魂に寄り添って、温めてあげたかった。ううん、違う。温めて欲しかったのだ。一緒に笑い合って、一緒に歩いて行きたかった。

 どうして、そう伝えなかったんだろう? 彼の心がすっかり閉ざされてしまう前に。
 他の誰も要らない。基が欲しい。基が大事で大好きなんだと。


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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