Stories of fate


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業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 futari 33

「葵」と名前を呼ばれて、彼女はうっすらと目を開けた。
「一緒にお風呂に入ろう」

 なんで、お風呂…? 声がうまく出なくて、言葉を紡ぐのも億劫だ。葵は、ただ、こくり、と頷いた。こうやって基が優しいとき、逆らって怒らせたってイイコトは何もない。

「身体中がベタベタで気持ち悪いだろ?」

 ぬるり、と基の手が彼女の胸を掴んで撫で回す。どうも、汗だけではない何かが塗られているような気がする。微かに甘い香りが鼻につく。

「な―に」
「オイルを使ってみたんだけどさ」基は言いながら葵の腰を抱き、執拗に胸を揉む。「これ、匂いがきつ過ぎて気分が盛り下がる」

 オイル…?

「媚薬みたいなもんだよ」
「ん…っ」

 基の手の動きに、葵の身体は敏感に反応する。いつもより、肌が異様に火照る気がした。

「立てる?」基の腕に抱き起こされ、葵は彼の胸にもたれかかる。
「歩ける?」

 うん、と頷いて葵はふらふらと歩き始めた。廊下の冷気が心地良いと感じるほど、葵は身体が熱かった。浴室はすでに湯気が上がっていて、バスタブにはお湯が張られている。
 二人で一緒に浸かるにはやや狭い浴槽、背後から抱きすくめられるように腕をまわされて、葵は弟の胸にぴったりと背中を合わせた。

「お湯に浸かるとますます匂いがきついね」基の声が少し不快そうだった。「これは失敗だったな」

 基の手が、彼女の身体を上から撫でてくる。首筋から肩、背筋、腕。恐らくオイルを洗い流そうとしているのは分かっていたのだが、くすぐったくて、葵は思わず身をよじる。

「ひゃ…っ、や、あっ」悲鳴をあげて彼の手を必死に捕らえた。「待っ…、待って、良いっ、自分でやるからっ」
「塗ったのは俺なんだから、ちゃんと洗ってやるよ」
「い…っ、良いってばっ」

 立ち上がろうともがいてみるが、オイルが邪魔してなかなか基の腕から抜け出せない。

「せっかく感度が良くなっているんだから、俺が最後まで弄んでやるよ」
「なっ、何よっ、その言い草!」
「言葉通りだけど?」

 涼しげな声で言い返され、更に腰をしっかりと抱かれて葵は動きを封じられる。

「ひゃああっ、やだぁ!」

 媚薬、だと言っていた。そうだ、肌が異様に火照るし感じやすくなっているのが分かる。いつ塗られたのか分からないが、じわじわとそれが浸みこんできている感じがした。或いは、お湯に浸かったことで効果が飛躍的にあがったのかも知れない。

 お湯の中で暴れたお陰で、しぶきが辺り一面にあがっている。湯気にも甘い香りが充満し、その匂いで頭がくらくらしてきた。

「俺も変な気分になってきた」

 基が笑うのが分かった。換気をしている筈なのに、一面が湯気で真っ白だった。

「も―もと…っ、ぅ、も…もう、やめ―」

 片手でしっかりと葵の腰を抱き、彼女の身体をゆっくりと撫で回している彼の手は、何度も胸を弄んだあと、足の間へと滑り降りてきた。

「ぁ…」

 びくん、と身体が反応し、痙攣した。細い指先が舐るように更に敏感に火照った花びらの中をこすり上げる。

「やっ、ぁ、ぁ、ぁっ」

 ふうん、と耳元で基の声が聞こえる。「やっぱり効き目はあるんだな」
 あっという間に葵はイってしまい、小さくのけ反った。

 頭の芯がくらくらしている。名前を呼ばれても、彼女は反応出来ずにいた。返事を待たずに、基は彼女の身体をくるりと反転させる。

「キスして、葵」

 お湯に浸かっているせいなのか、オイルの効果なのか分からないが、真っ赤な顔をしたまま、葵は虚ろに弟を見つめる。基の形の良い赤い唇。葵はどこか身体の奥からむらむらとした欲望が立ち上ってくるのを感じた。ゆっくりとその首筋に腕をまわし、葵は弟の唇を舐め、彼の口の中に舌を差し入れた。

 欲しい―、と思った。舌先をいやらしく動かし、基の中を貪る。基を、感じたい。
 僅かに目を細め、基は姉の身体を抱き寄せた。そして、侵入していた彼女の舌先を捕え、吸い付いた。

「ん、ん―」

 葵の喘ぎが甘く響く。基の頭を抱き、葵は口いっぱいに基を満たし、溢れる唾液が唇の端から流れ落ちるのを感じる。次第に、身体の奥が疼いてくるのが分かる。

 葵は意図せず少しずつ腰を揺らし始めた。その動きに気付き、基は唇を離した。

「ぁ…」

 葵が縋りつくように彼の唇を求める。

「葵、俺が欲しい?」
「も―、基…」
「俺が、欲しいだろ?」

 頷くのももどかしそうに、葵は基の頭を必死に抱き寄せる。

「自分で俺をナカに入れて」

 お湯の中に直立する基のそれを、葵はゆっくりと見下ろして、手を触れた。ぴくりとそれが動く。それを愛しそうに手の中に包み、葵は膝立ちの状態で彼女の入り口に先端を合わせ、静かに腰を沈めていく。熱く膨張した彼が身体の中に入ってくる。そのぞくぞくする感触に葵は身を震わせた。

「ぁ…ぁ、気持ち、良い」

 吐息のような声が漏れる。その過程を味わうように葵はゆっくりと腰を下ろしていき、基を見上げる瞳はすでに恍惚の色を宿していた。

「基―、もと…」

 奥へ到達する前に、葵は彼の唇を求めて舌を合わせた。

 誰かを支配したいという欲望。誰にも触れさせたくないという独占欲。葵は、それらを初めて理解したような気がした。基のすべてが、欲しい。

 それは、オイルの効果に他ならないのだと、葵は分かっていた。それでもその激しく熱い想いは、葵の身体に刻み付けられた。狂ったように基を求めた蕩けるような時間は、恋を知らない葵には強烈過ぎる爪あとを残すことになる。

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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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