FC2ブログ

Stories of fate


スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
もくじ  3kaku_s_L.png 紺碧の蒼
もくじ  3kaku_s_L.png 真紅の闇
もくじ  3kaku_s_L.png 黄泉の肖像
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 2
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 3
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 4
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 外伝集
もくじ  3kaku_s_L.png 蒼い月
もくじ  3kaku_s_L.png 永遠の刹那
もくじ  3kaku_s_L.png Sunset syndrome
もくじ  3kaku_s_L.png 陰影 2
もくじ  3kaku_s_L.png Horizon(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png Sacrifice(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png 閑話休題
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←業火 yami 16    →業火 motoi 18
*Edit TB(-) | CO(-) 

業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 yami 17

「葵」と、頭の上で声が聞こえた。
「葵」今度は耳元に吐息が掛かる。
「ん…」と葵は、目を開けた。
「いい加減、起きて部屋へ帰りな。由美ちゃんが目を覚ます前に」

 呆れた顔で葵を見下ろす男の顔に、「え」と葵は状況を理解出来ずに固まった。

「も…とい?」
「そうだよ」

 窓の外はまだ薄明るい夜明けの時間だ。しかし、基はもうシャワーを浴びて服を着替え、ベッドに座っていた。

「え―、あれ、なんで私…」辺りを見回して、そこが基の部屋だと気付く。
「なんで?」くく、と基は笑った。「夕べ遅くに、君が夜這いに来たんだろ?」
「なっ…」

 そして、思い出した。真夜中過ぎから未明までのことを。
 毛布をすっぽりと被ったまま、熱く抱き合った密度の濃い時間を。



「や…っ、やだ、違う、基っ、やめ―て!」声を殺しながらも必死に葵は訴えた。
「こんな、こと…ダメ」
「何を言ってるのさ」基は目を細めた。「自分からやって来たくせに」

 暴れる葵の腕を捕えて、もう片方の手で器用にパジャマを脱がせ、基はあっという間に葵の中に入ってきた。

「ぅ…、ぁ、あ!」

 バカだった、と葵は後悔する。なんで、放っておけなかったんだろう? 考えてみれば、そんなに切羽詰った空気があった訳ではなかった。ただ、あの瞳の色が気になったのだ。冷たい光の中に、何故かこの上ない悲しい色が潜んでいるように見えて。

 あっという間に身体を繋いで、基はそれからゆっくりとパジャマを脱ぎ捨てている。

「ぅ、ぅ…っ」

 何度挿入されても、最初の瞬間の緊張感は消えない。しかも、禁断の相手だと思うと拒絶する心が最後まで置き去りにされる。

「ふ…あぁ」
「ほら、こんなに濡れて締め付けてるよ、葵」

 一気に奥へ到達し、基は微笑む。異物感を抱きしめたまま、それでも葵の身体がその刺激を心地良く受け止めていることを感じる。

「まるでナカの粘膜の壁がぴったりと吸い付いてくるようだよ、俺が欲しかったんだろ?」

 言葉にならない喘ぎの中で、葵は必死に首を振る。

「い―や、イヤ」
「イヤだんて思ってないくせに」基の瞳が再度細められ、怪しい光がきらりと葵の心臓を射抜く。
「俺が、欲しいだろ?」

 知らずに、吸い寄せられるように彼の唇を見つめてしまう。

「気持ちが良いんだろ?」

 虚ろな瞳で、その動きを追ってしまう。

「狂わせて欲しいだろ? 葵」
「ぅ…」
「壊して欲しいんだろ?」

 基の声がまるで頭の中から響いてくるよう二重にだぶって聞こえる。

‘壊シテ、欲シイ―’

 はっと葵は目を見開く。

 今のは、誰の声?

「満たされたいんだろ?」

 耳元に唇を寄せて、基はささやく。冷えていた彼の身体はいつの間にか熱く火照り、ぴったりと合わせた肌がしっとりと汗ばんでいた。ぎゅっと引き寄せるように腰を抱かれ、奥を突かれた刺激に葵の身体はぴくりと痙攣する。

 葵の首筋に唇を押しつけ、基は、すう、と匂いを嗅いだ。

「メスの匂いがするよ、葵」

 意味も分からずに、葵は羞恥でかああっと頬が熱くなる。

「良い匂いだ」べろりと舌全体で喉から鎖骨までを舐める。びくんと葵の背中がはねた。腰を抱いていた基の手が胸へと滑り、ふくらみをぎゅっと掴む。

「ぁ…っ」
 小さく悲鳴をあげた葵の切ない表情を見下ろして、基は喉を鳴らして笑う。そして、胸をもみほぐすように柔らかく愛撫しながら、基はおもむろに腰を動かし始めた。次第に激しく大きく前後する動きに、葵は一気に絶頂へと押し上げられる。

「ぅ、ぁぁぁっ、ぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁあっ」
 必死に声を押し殺そうと、葵は首を振り、基の腕にしがみ付く。容赦なく続く激しい責めに、葵は大きく痙攣し、頭の中を閃光が走る抜ける。

「ぁ、ぁ、ぁ、ぁあ」
 いきなり、ぴたりと動きを止め、基は掴んでいた胸を離して彼女の頭を抱き寄せ、熱い息遣いと共に唇をふさぎ、その口の中に舌をねじ込んできた。

「んん、ん…っ、んぅ…」
 身体の奥がまだ熱く波打っている。中にいる彼はまだ熱く膨張したまま、びくんびくんと蠢き、はち切れそうになっていた。それに呼応するように激しく基の舌が葵の中で暴れ回る。何度も出し入れされる舌先がどんどんと熱い液を流し込んでくる。

「ぅ、ぅ―」
 口の中に溢れそうな唾液を飲み込み、葵は朦朧としたまま彼女の中の基を感じていた。口の中も身体の奥も、深く繋がったまま静止しているようだ。

「まだまだ足りない、って顔をしてるよ、葵」

 唇を軽く離して基は葵の目を覗きこんだ。

「なかなか躾け甲斐がありそうで、楽しみだよ」

 反論し掛けた葵の口を再度ふさいで、基はゆっくりと腰を揺らす。動きに合わせて葵のナカは基を絡みつくようにしっかりと抱きしめている。

「んん…、く、ふぅ…っ」
 身体の奥が熱く疼く。もう、逆らう気力はなく、荒々しくも安らかに温かい海原に抱かれ、このまま漂っていたいと葵は思った。どんな背徳をも、倫理的にも道徳的にも許されない絆をも受け入れて。

 そして、次の瞬間にはぞくりと背筋が凍る。
 イヤだ、私はまだ恋もしていないのに。

「ぅ、ぅ…」
 葵は基の腕の中で小さくもがく。

 こんな、…こんなこと、ダメ。弟なのに。お母さんが知ったら―。お父さんに知られたりしたら―。
 ぴったりと寄り添った熱い肌が吸い付くように絡みついてくる。繋がった下半身が、基の動きに合わせてくちゅくちゅと水音を響かせ、後ろの穴に伝い落ちてくる。そこに羞恥を感じる余裕はなく、葵は朦朧とする意識を必死に手繰り寄せ、理性を留めようとしていた。

「葵」舌先が唇に触れそうなほど近くで、基はささやく。「君の中は気持ち良いよ」

 葵の半開きの唇をそっとなぞるように舌が撫でる。

「こんなに溶けてとろとろだよ」

 腰をゆっくりと前後に揺らしながら、くすりと基は笑う。

「ほら、思い出すだろう? 俺たちがひとつだったときのことを―」

 二卵性双生児なのに、ごく普通の姉弟と変わりはないのに、そんな風に言われると、葵は思わず錯覚してしまう。基と溶け合ってひとつでいた時代があったんじゃないかと。母の子宮の中で互いに身体を持ち、二つに分かれた過程があったんじゃないかと。

「ずっと、愛し合っていたんだ。こんな風に」

 一言、何かを口にする度に、葵の唇を舐め、唇を割って舌先を差し入れてくる。ゆるくゆるく腰が揺れ続け、胎内に熱がこもる。疼く熱さに翻弄されて、葵は思考を形成する機会を失い続ける。

「葵、お前は俺のものだ」

 繰り返される暗示のように、すう、とその言葉は葵の胸に下りて留まった。

 ダメ―。
 こんな、こと…、ダメ。

 うわ言のように、意味のない暗記の文言のように繰り返される理性としての縛りの言葉は次第にその意味を失っていく。

「ん…っ、ぁ、ぁっ、も…と、い」

 思わず縋りつくように弟の首に腕をまわしたことを、葵は気付いていなかった。

「や―ぁ」

 基の動きに操られるように、葵は、彼の頭を抱く。

「言えよ、葵。気持ち良いんだろ?」
「ぅ…、ィヤ―ぁ」
「言えよ」

 虚ろな瞳で葵は訳も分からず必死に首を振る。しかし彼女に抵抗しようという反応は一切なく、むしろ彼の動きに合わせて腰を揺らしていた。

 くく、と基は笑いを噛み殺す。

「気持ち良いって身体が答えてるよ」

 ぺろりと耳たぶを舐められ、葵は身体を震わす。中がきゅっと締まり、基は僅かに声を漏らす。

「今夜はさ、じっくり追いつめてやるよ。時間を掛けて―ね」

 甘い声で耳元に熱い吐息をかける。ぴくり、と葵の身体が悦びを表した。


関連記事
スポンサーサイト
もくじ  3kaku_s_L.png 紺碧の蒼
もくじ  3kaku_s_L.png 真紅の闇
もくじ  3kaku_s_L.png 黄泉の肖像
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 2
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 3
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 4
もくじ  3kaku_s_L.png 花籠 外伝集
もくじ  3kaku_s_L.png 蒼い月
もくじ  3kaku_s_L.png 永遠の刹那
もくじ  3kaku_s_L.png Sunset syndrome
もくじ  3kaku_s_L.png 陰影 2
もくじ  3kaku_s_L.png Horizon(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png Sacrifice(R-18)
もくじ  3kaku_s_L.png 閑話休題
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  ↑記事冒頭へ  
←業火 yami 16    →業火 motoi 18
*Edit TB(0) | CO(0)
ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

~ Comment ~















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←業火 yami 16    →業火 motoi 18

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。