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Stories of fate


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業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 団欒 15

「どうして、葵まで、そんなことを言うの?」

 母に問い詰められて、葵は「ええと」と俯く。

「受験勉強なんてほとんど必要ないでしょ?」と由美。
「何か行きたくない理由でのあるのか?」と父。

 基の視線を感じる。どういう目をしているのか、彼女には分からなかったが、彼の方を向く気にはなれない。

「ううん、そうじゃなくて」と何も考えていなかった葵はしどろもどろで必死に答えを探す。
「その、基だけ残して行くのはなんか可哀想だし…」

 瞬間、家族の視線が基に集まる。そして、皆、黙り込んでしまった。

「俺のことは気にしないでください」

 苦笑、という声で基は笑う。

「いや、そういう訳にはやはりいかないよ」と、父。
「そうね―、せっかくの機会だけど、実家に行くなら受験が終わって落ち着いてからでも良いわね」と、母。
「ええ~、二人とも来ないなんてつまんない!」と由美。

 それで、なんとなく、今年の年末は双子だけが家に残るという風な流れに落ち着いてしまった。



「俺が可哀想だって?」

 ふふん、という目で基が振り返った。

「え」葵ははっとする。それは、彼に対しては侮辱と映ったのではないか、と。「う―、ええと、そ、そうじゃなくて…」
「そうだね」基の瞳が暗い光を帯びた。「言葉では尽くせないくらいさ」
「…な、何のこと?」

 基は、無言でふいと背中を見せると、そのまま部屋の扉を開けて中に消えていった。


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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