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Stories of fate


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業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 姉弟 9

 まだ日が高い。空腹感はほとんどないが、今はお昼頃だろうか。
 お互いの口の中がコーヒーの味だった。

「んっ…」

 執拗に舌を絡ませ、口の中を犯し続ける基に、葵は僅かな抵抗を示してその身体を押しのけようと腕を突っ張った。

「ん、ぅ、ぅ…ふぅ…っ、んん―」

 コーヒーの味はとっくに洗い流され、熱い液が喉の奥に流し込まれてくる。思わず飲み込みそうになって、葵は吐き出そうと暴れる。

「んん…くぅっ」

 ぐい、と顎を押さえ込まれ、苦しくなって彼女はその液体をごくりと喉を鳴らして飲み込んでしまった。

「ぅ、あっ」葵はげほげほと咳き込み、それを見下ろす基の目は冷たかった。
「いちいち俺に逆らおうとするなよ、葵」
「え」と涙目になって葵は弟を見上げる。
「俺に、逆らうな」
「…な、何、言って―」
「口答えもするな」

 また、だ。葵はぞくりと背筋が冷えた。この狂人のような瞳。

「優しくして欲しかったら言う通りにするんだよ」
「も―、もと…」

 くく、と基の目が細められた。

「そんな怯えた顔するなよ、葵。もっと追いつめたくなる」

 くらり、と目の前が奇妙に歪んだ。一瞬、薄闇に覆われた気がして葵ははっと目を見開く。びくん、と身体が反応していた。

「ぁ―」

 ぐい、と両脚を抱えられ、基が押し入ってくるのが分かる。「ぅ、ぅ」思わず身体をよじって抵抗すると、膝を開いたまま太ももをシーツに押し付けられた。難なく基が奥深くへと侵入してくる。痛みはもう感じなかった。代わりにむずむずするような熱い感触だけが断続的に続いている。

「ほら、奥へ届いたよ」

 そう目を細められた途端、じわりと彼を包み込んでいる膣壁から愛液が浸み出してくるのが感じられた。

「濡れてきたね」

 基が僅かに腰を揺らすとくちゅくちゅと水音が響く。その音を楽しむように、基は小刻みに腰を動かし続ける。何度も奥を突かれ、中をかきまわされて、葵は腰の辺りがざわざわとしてきた。

「や―、ぁ、ぁ」

 やがて最奥に留まったまま、基は彼女の腰を抱いてぴったりと身体を合わせた。そして、そのまま顔を近づけ、微かに喘ぎ声を上げている葵の唇に舌を這わせる。はっとして口を閉じたその唇を割って舌先をねじ込み、首を振って抵抗しようとした顎を手の平で押さえ込んだ。

「んくぅ…っ」

 喉の奥深くまで舌を差し込まれ、舌を吸い上げられて舐めまわされ、葵は頭の奥が白く霞んでくる。そして、次の瞬間、基がほとんど動いていないのに、身体の奥から痙攣が始まり、絶頂に達してしまった。不意に腕の中でぴくぴくと痙攣し出し、きゅううっと中を締め付けた葵に気付き、基は唇を離して彼女の顔を覗き込む。

「イッちゃったの?」

 葵の恍惚の表情を見下ろして、基はにやりと笑う。

「俺とひとつになれたことが、そんなに嬉しかった?」
「ち―違…」必死に首を振る葵の唇の端からつう、と唾液が流れ落ちる。
「可愛いね、葵。俺の身体がそんなに良かった?」

 基の表情がそれまでになく柔らかく優しかった。

「ほら、こんなにセックスの相性が良いんだ、俺たちは」

 そんなバカな、と葵は思う。そんなことがある筈はない。同じ血を分けた、同じ子宮で共に育った誰よりも近い存在なのに。

 葵の中で、基がゆっくりと膨張していくのが分かる。これ以上ないくらいいっぱいに満たされ、それに伴って熱い液がじわじわと浸み出してくる。もう、繋がった部分は蕩けそうに溶け切っている。

 そして、再度ふさがれた口も、甘い熱い液で満たされ溢れそうだ。ぴったりと隙間なく寄り添った肌が火照っている。鼻から抜ける喘ぎ声が、甘く高く響く小鳥のさえずりのようだった。

 こんな風に誰かと近く寄り添ったことはない。こんなに深く繋がったこともない。こんなに熱く蕩けあったことも。
 身体の奥がむずむずしてきた。動いて欲しいと葵は思った。もう少しでイケそうなのに。

 腰をもぞもぞと押し付けてくる葵の様子に気付いて、基は唇を離した。銀糸が二人の舌に絡みついたままやがてぷちんと切れて滴り落ちる。

「狂わせて欲しいの?」

 基の目は狂気に輝き、それでも優しく細められていた。葵の口は半開きのまま、瞳は虚ろに潤んだままで、首を振る気力もないようだ。

「イキたいんだろ?」くく、と喉の奥で基は笑う。
「イカせてやるよ、可愛い葵」

 揺らされながら、何度も絶頂に押し上げられながら、葵はもう身体が自分のものではないような変な錯覚を得ていた。基の動きで勝手に反応し、意図せず声が漏れ、つま先まで痙攣を繰り返す。硬直して真っ白くなった視界に閃光が走る。それは、彼女の意思とはまったく無関係に起こっていた。

 そして、身体の奥に熱い液が流し込まれるのをまるで他人事のように感じながら恍惚の海に漂い続けていた。


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[恋愛:エロス:官能小説

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