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Stories of fate


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業火 ~fell fire~(Rewrite編)(R-18)

業火 再会 3

 しかし、葵はまさか弟の言葉が本気だったとは当然考えの及ばないことだった。

 基は隣町の高校まで、葵の家からバスで通うことになっていた。しかし、その日は金曜日。葵と基はもう部活動も引退していたので、週末は受験勉強くらいしかすることはない。それも、葵はエスカレーター式の短大の入学はほぼ決まっていたし、基も、受験する大学は安全圏らしかった。

 入浴を済ませ、パジャマに着替えてくつろいでいるとき、こんこんとドアをノックされ、葵は返事をして扉を開ける。

「姉さん、ちょっと来てくれる?」

 そこには基が立っていた。やはり同じように、もうパジャマに着替えている。その誘い方は特に意味がありそうではなくて、何か家の中のことで分からないことがある、という感じだったので、葵は特に警戒もせずに弟に従った。

 基が使っている部屋はもともと両親が使っていたので、葵は特に違和感を抱くことなく誘い込まれる。

「どうしたの?」

 弟の抱く空気には、やはりどこか冷たいものを感じる。それはまるで敵意という域に達している気がする。それなのに、妹も両親もまったく彼のその空気には気付いた素振りはない。

 何故だろう? 双子だから感じる?

 もしかして、自分にも、何か共通するものがあるのだろうか? と葵は思わず目を凝らして弟を見つめてしまった。

「俺の顔に何かついてるの?」
「え? あ、ごめんなさい」

 慌ててどぎまぎと俯く葵の背後にすっとまわって、基は扉を閉め、そして、唯一この部屋にだけついている鍵をかちゃりと閉めた。

「え?」

 その音に驚いて振り向いた葵は、何かを考える前に、ひょい、という感じに抱きかかえあげられ、次の瞬間にはどさりとベッドの上に放り投げられた。

「ひゃっ! な…何っ」

 小さく悲鳴をあげた葵の口を片手でふさぎ、基はもう片方の手で、喉を締め上げるように彼女の身体を仰向けに固定した。一瞬、何が起こったのか分からず、葵は声を無くして間近に見下ろす弟の冷たい目を見上げる。

「んんっ」

 ふざけないでよ、と叫ぼうとして、葵は喉元を押さえ込んでいる弟の手を外そうともがいてみるが、その手はびくともしない。それどころか、思わずバタつかせようとした足も、いつの間にか基が組み伏せるようにのしかかっていて、下半身に自由がまったくなかった。

 初めて、男、というものを感じた気がした。力ではまったくかなわない存在。どれだけ暴れても決して逃げられない相手。

 何も言わずに葵をじっと見下ろす弟の瞳に、彼女は瞬間、ぞうっと背筋に冷たいものが走る。

「大きな声を出さないって約束するなら、離してあげるよ。実際、こんなところ、葵だって誰にも見られたくはないだろ?」

 静かな声で基は淡々と言い、葵は、恐怖に駆られて訳も分からずにこくこく頷いた。
 くすり、と基は笑う。

「じゃあ、俺のものになる覚悟は出来たんだね?」

 葵は、その言葉に凍り付いて言葉をなくす。すっと口をふさいでいた手を外されても、しばらく、彼女は頭が真っ白だった。

「ね、ねぇ、な―に、言ってるの?」
「その言葉通りだよ。言っただろ?俺は、ずっと、葵を手に入れるつもりだったんだって」

 葵、といつの間にか基は名前を呼んでいた。姉さん、ではない。葵、と。

「バカなこと、―言わないで」思わず声が震える。弟の瞳に、きらりと何か怪しい光が過ぎった。
「やっ」

 反射的にもがいて逃れようとした瞬間、ぐい、と髪の毛をつかまれ、唇をふさがれた。弾力のある熱い唇が押し付けられ、そして、葵の唇を割って舌が押し入れられてくる。

「っ!」

 べろり、と舌の裏を舐められ、葵は驚いて声が小さく漏れた。すぐに葵の舌は捕らわれ、男の口の中に吸い上げられてまるで飴玉をしゃぶるように舐められる。更に、口中を舐めまわされ、隅々まで犯される。

「ん、ぅ、ぅぅっ」

 髪の毛をつかまれ、背後に腕をまわされているので、葵は身動きが取れない。それでも、両腕で必死に彼の身体の下から抜け出そうともがいた。

 腕の中の葵の抵抗など、まったく意に介することなく、基は執拗に口を犯し続ける。熱い唾液が交じり合って葵の口の端から流れ落ちる。基の巧みな舌先への刺激が、不意にざわりと葵の腰の辺りを熱くした。

 弟に組み伏せられて、良いようにされている…というあり得ない現実に、葵は必死に抵抗を示した。このまま黙っていては、弟の行為はどこまでもエスカレートしそうだった。それでも、大声をあげて助けを呼んだりしなかったのは、やはり、彼が「弟」であると、どこかで分かっていたからだろう。信じたかったのだ。

 やっと、唇を解放されて、葵は喘ぐように荒い呼吸を繰り返した。

「こ、こんなことっ」はあはあと肩で息をする。「血が繋がっているのに…双子なのに、絶対におかしいよ。許されることじゃないよっ」

 涙を浮かべる葵の顔を冷笑で見下ろしながら、基はつかんでいた髪の毛を離し、葵のパジャマの前ボタンを器用に外していく。はっとして、葵はその腕を掴んだが、太い男の腕は彼女の力では止められない。

「やめてっ、基っ…お願いっ」
「うるさいよ、葵。約束しただろ? 大声を出すんじゃないよ」

 彼はまったく躊躇することなくボタンを外し切り、驚いてまだ動けずにいる葵の背を抱き上げてするりと上半身を裸にする。パジャマの下には何も見につけていなかった葵は、声をあげる間もなかった。

 ぽろりと胸が表れ、ぷるんと震えた。それをじっと見下ろす基の視線に気付いて、葵はかあぁっと頬が火照る。

「ダ…ダメっ! もう、これ以上っ」

 恐怖と羞恥に葵は必死に胸をかばって、身を縮める。しかし、基は膝を抱えるように丸くなった葵の背後から、パジャマのズボンを引き剥がすように下ろし、悲鳴をあげようとした彼女の口を片手でふさぎながら、下着諸共するりと剥ぎ取ってベッドの下に放った。

 身体を覆うものをすべて奪われ、弟の前に素肌をさらしてしまった葵は、怯えて引きつった顔で彼を見上げた。

「お願い、やめて、基。こんなこと…ダメ。絶対、おかしいよっ」

 彼を怒らせないように、ささやくような声で、葵はまだ信じられない思いで弟を見つめる。

 冗談…だよね? 理解出来ない。実の姉弟なのに?
 すると、基はふっと甘い笑みを見せて言った。

「心配することはないよ、葵」

 ふわりと葵の横に身体を投げ出して、基は笑う。その言葉に、葵は今までの彼の言動が冗談だったのだとほっと安堵した。

「基、あの―」

 しかし、シッと唇に指を当てて彼は葵の言葉を遮る。そして、その後に続いた彼の言葉は彼女の身体を凍らせるのに十分だった。

「君が初めてなのは分かった。まだ誰にも穢されてないなんてゾクゾクするね」
「え」
「大丈夫、俺たちが血がつながっているとか、道徳的にどうとか。そんなこと考える余裕なんて、なくしてあげる。そうだね―」ぺロリと基は唇を舐める。「俺の身体が忘れられなくなるように、俺のセックスなしじゃいられなくなるようにしてあげるよ。もう、何も考えなくて済むようにね」

 言われた意味を理解することを、心が拒絶していた。

 これ以上ない極上の笑みで、彼は狂気を口にした。その瞳は澄んだ色を湛えているのに。その笑顔の面影は、どこか双子だと分かるくらいの類似性を抱いているのに。


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