樹の会社をライバル視している新興企業が、彼の周辺を嗅ぎまわっていた。
表向きでは企業間のライバル闘争ということになるが、裏で糸を引いているのは、ボスの長兄の配下の者だった。ボスが、後継者をまだ公表していないため、一番出来の良い樹の名が浮上してくるのではないかと、彼ら兄弟はまだ疑っていた。
正攻法ではどうにもならず、それは次第にスキャンダルのネタや、脅迫のネタ探しへと発展し、大金を使って雇った胡散臭い探偵社は、樹の過去に焦点を当て、カーチャとの関係まで辿り着いた。
その後、彼女が日本で子どもを産んで、故国へ連れ戻されたことを知ったのだが、肝心の子どもは見つからなかった。当時、捨てられた子どもや、母親が分からない子どもが施設に預けられていないか都内周辺をくまなく探しまわったのだが、該当する子どもの存在はなかったのだ。しかも、それが樹の子であるとの証拠もない。
しかし、もしも桐嶋へとその捜索の手が伸びたりすれば、どうなるか分からなかった。ただ、彼らが一緒にいた時間が短かったため、二人の関係を知っていた人間がほとんどいない。そして、カーチャが日本を出てからの消息は誰も知らなかった。
そして、それ以上、海外への捜索に対する費用を、それに見合う真実に辿り着く確信を得られないでいた企業側は、打ち切ることに決め、探偵社もそろそろ諦めて撤退する意向を固めつつあった。
そんな中、樹が、施設から子どもを引き取り、マクレーンの籍に入れたらしいという情報が入る。
探偵社ではその情報に色めきたった。
いったい、その意味するところは?
資金不足に寄る樹の過去のネタを諦めた彼らは、現在の弱みに的をしぼった。
つまり、優、だ。
事件に巻き込まれた優を病院から直接引き取り、養女としてマクレーンの籍に入れた。そして、運転手付きでの通学。その執着ぶりに彼女が樹のアキレス腱だと、確信したらしい。
相応の情報網を持つマクレーン財団でも、実はその動きを察知していた。鹿島に優の安全確保を進言され、樹は苦笑する。
「そうか。むしろ、優ちゃんは確実に狙われる対象になっちゃったんだなぁ」
「樹さま、そんなことを感心されても仕方ありませんよ」
優のbirthdayを一緒に過ごし、樹の母、美也子は帰ってしまった。美也子は日本に滞在期間中、関連会社をまわったり要人に会ったりと忙しく過ごし、優ともあまりゆっくり出来なかったが、夕食の席には出来る限り一緒に就き、樹が不在の夜も優と一緒に過ごしてくれた。
優にとっては初めての温かい‘母親’の存在。その数日間で、すっかり母になついてしまった優は、美也子の帰国をとても寂しがった。樹も週末にしか屋敷に戻らず、広い家で、優は大人に囲まれて一人ぽつんと過ごすしかない。もともとそれほど口数も多くはない彼女だったが、希美子がそばにいれば、僅かでも会話をしていたことを考えると、優の孤独は深いかも知れない。
しかも、そんな状態で尚、身の安全にも考慮しなければならない。
「鹿島、しばらく、君が優ちゃんのそばにいてくれないかな」
「ですが、彼らの最終的な狙いは樹さまです」
「俺は大丈夫だよ」
「私を雇っているのは、樹さまのお父上です。ボスの承諾なしに、私は任務を離れるわけには参りません」
会社に向かう途上だった。運転しながら、鹿島は言い、樹も、そうか…と頷いた。それに、鹿島を安易に動かす訳には確かにいかないかも知れない。鹿島の動きは相手も注視しているに違いないのだ。
「私の方で、信頼できるボディガードを手配いたします。財団関係者ではありませんので、むしろ、彼の方が動き易いかと思われます。それから、樹さま、彼の補佐に静寂(しじま)を付けたいと思いますが」
「静寂? あの子はまだ子どもだろう」
静寂とは、樹が地方の施設で見つけた男の子だった。無口な子だったが、悲惨な生い立ちにも関わらず、素直で済んだ目をしていた。真っ黒な髪の毛と、人の好さそうな丸い顔立ちの柔らかい印象の子だ。イジメグループから助けてくれた樹に憧れ、彼の役に立ちたいと今一生懸命勉強している。まだ20歳になったばかりだ。
「樹さま、そういつまでも子ども扱いは彼が悲しみますよ」
鹿島はうっすらと笑う。
「静寂は、早く樹さまのおそばでお役に立ちたいんです。これは実は彼からの申し出です」
鹿島の言葉に樹は呻った。
「いや、ダメだよ、鹿島。補佐とはいえ、ボディガードというのは相応の危険が伴う。まだ彼には早い」
「…では、そのように伝えますが。静寂は、樹さまに頼りにされたいんですよ。あの子は、樹さまに心酔してますから」
「俺は、そんな立派な人間じゃない。あの子には、まっとうな職業に就いて欲しいと思っている。裏の世界で働らかせるにはあの子は心が綺麗過ぎる」
樹がその施設を訪れる度に、尻尾を千切れんばかりに振って駆け寄ってくる仔犬のように、静寂はこれ以上ないくらいの幸せそうな顔をして挨拶に来た、当時まだ高校生だった彼。そんな少年の笑顔を思い出して、樹はふっと目を細めた。
樹がたまたま出張で地方に赴いたとき、彼は学校帰りの道端で同級生に寄ってたかって苛められていた。彼の父親はあるヤクザ関係者に騙されて罪を犯し、大事な友人を死に追いやってしまった。父親は服役し、後悔と絶望のあまり獄中で自殺してしまい、その心労で母親は病死。そんな境遇で施設に暮らしていた彼を、周囲は犯罪者の子だと差別していたのだ。
無言でその喧騒の中に割って入った樹は、スーツ姿のままあっという間に少年たちを一撃で動けない程度の技をかけ、静寂を救い出した。そして、逃げようとする彼らを並ばせ、座らせ、一人一人に理由を尋ねたのだ。
イジメに明確な理由などない。しかし、樹はそれを彼ら一人一人に考えさせ、答えるまで解放しなかった。
それを少年たちがどう解釈し、どう受け留めたのかは分からない。
しかし、何故、一人を相手に理不尽な暴力を振るうのか。その答えを自らの中に意識するキッカケにはなったのかも知れない。その、‘理由’。渇きの。絶望の。孤独の。
彼ら自身の‘闇’を探る手段の一環として。
そして、その後、地方に数日滞在した樹は、その間、静寂を鹿島の運転する財団の高級車で学校へ送迎した。それだけで、静寂へのイジメがなくなったことはもとより、先生方や上級生の態度までも変わってしまう始末だった。
口数は多くないその子だったが、世の中や世間に対する恨み言を一切口にせず、彼はぽつりぽつりと夢を語った。仕事は世界の歯車の一つで構わない、それでも、誰かの役に立って、必要とされる存在になりたい。そして、普通の暮らしをして、小さな家庭を持ちたいのだと。普通の暮らし。それが叶わなかった少年にとって、温かい家庭は彼の魂に刻まれた憧れなのだろうか。
ささやかで清い夢だと樹は思った。当たり前の日常が夢なのだと。
「君、高校を卒業したら俺の組織に入って働かないかい?」
最後にそう言って、校門で見送ってくれた樹に、静寂は感激して即答した。
「はいっ、ありがとうございます!」
誰かに必要とされること。
人が生きていく上での‘ひかり’の存在。
洗練された樹の仕事に向かう姿勢と、武道としての攻撃技などを仕込まれていた樹の喧嘩っぷりに静寂は一目惚れしたのだろうか。強い男の姿に憧れを抱いたのかも知れない。社会的にも、身体的にも、父親が‘負けてしまった’と感じていた彼にとって、樹の姿は希望であり、目標とすべき未来に見えたのだろうか。
「俺に対して抱くそんなのは幻想だ。理想は自らの中に見つけて、到達点は自分で決めるんだよ」
樹は静寂の真摯な憧れの眼差しに対して、苦笑して言った。
「しっかり勉強して、身体も鍛えろ。待ってるよ」
そして、静寂は高校を出るとすぐに樹を訪ねて来たのだ。鹿島が身元引受人として住む場所を契約し、彼は今、財団の研修機関で勉強しながら、営業などの見習いとして働いている。
「一度、闇を抱いた者は、本人が望むと望まざるとに関わらず、裏の社会とは縁が切れないものです。静寂はいずれ、樹さまの傍で働きたいと願うようになりますよ」
鹿島の言葉を複雑な思いで聞きながら、樹は無言で車窓の風景を睨んだ。それは恐らく、鹿島の持論であり、彼の人生そのものを語ったのだろうと思えたのだ。
そして、思考はふと問題の原点に立ち返った。
どこの誰であろうと、優ちゃんに手を出すようなことがあれば、どんなえげつない手段を使おうと相手の息の根を止めてやろうと、静かな表情の下で彼は淡々と考える。
アキレス腱?
いや、彼女は俺にとって地雷のようなものだ。
触れたら最後だと、他の異母兄弟への警告として、見せしめとして行使するつもりだった。
しかし、相手がこれから仕掛けようとしている手段が、樹にも鹿島にも予想できないような巧妙なものだったとは、そのとき、二人には知る由もなかった。
表向きでは企業間のライバル闘争ということになるが、裏で糸を引いているのは、ボスの長兄の配下の者だった。ボスが、後継者をまだ公表していないため、一番出来の良い樹の名が浮上してくるのではないかと、彼ら兄弟はまだ疑っていた。
正攻法ではどうにもならず、それは次第にスキャンダルのネタや、脅迫のネタ探しへと発展し、大金を使って雇った胡散臭い探偵社は、樹の過去に焦点を当て、カーチャとの関係まで辿り着いた。
その後、彼女が日本で子どもを産んで、故国へ連れ戻されたことを知ったのだが、肝心の子どもは見つからなかった。当時、捨てられた子どもや、母親が分からない子どもが施設に預けられていないか都内周辺をくまなく探しまわったのだが、該当する子どもの存在はなかったのだ。しかも、それが樹の子であるとの証拠もない。
しかし、もしも桐嶋へとその捜索の手が伸びたりすれば、どうなるか分からなかった。ただ、彼らが一緒にいた時間が短かったため、二人の関係を知っていた人間がほとんどいない。そして、カーチャが日本を出てからの消息は誰も知らなかった。
そして、それ以上、海外への捜索に対する費用を、それに見合う真実に辿り着く確信を得られないでいた企業側は、打ち切ることに決め、探偵社もそろそろ諦めて撤退する意向を固めつつあった。
そんな中、樹が、施設から子どもを引き取り、マクレーンの籍に入れたらしいという情報が入る。
探偵社ではその情報に色めきたった。
いったい、その意味するところは?
資金不足に寄る樹の過去のネタを諦めた彼らは、現在の弱みに的をしぼった。
つまり、優、だ。
事件に巻き込まれた優を病院から直接引き取り、養女としてマクレーンの籍に入れた。そして、運転手付きでの通学。その執着ぶりに彼女が樹のアキレス腱だと、確信したらしい。
相応の情報網を持つマクレーン財団でも、実はその動きを察知していた。鹿島に優の安全確保を進言され、樹は苦笑する。
「そうか。むしろ、優ちゃんは確実に狙われる対象になっちゃったんだなぁ」
「樹さま、そんなことを感心されても仕方ありませんよ」
優のbirthdayを一緒に過ごし、樹の母、美也子は帰ってしまった。美也子は日本に滞在期間中、関連会社をまわったり要人に会ったりと忙しく過ごし、優ともあまりゆっくり出来なかったが、夕食の席には出来る限り一緒に就き、樹が不在の夜も優と一緒に過ごしてくれた。
優にとっては初めての温かい‘母親’の存在。その数日間で、すっかり母になついてしまった優は、美也子の帰国をとても寂しがった。樹も週末にしか屋敷に戻らず、広い家で、優は大人に囲まれて一人ぽつんと過ごすしかない。もともとそれほど口数も多くはない彼女だったが、希美子がそばにいれば、僅かでも会話をしていたことを考えると、優の孤独は深いかも知れない。
しかも、そんな状態で尚、身の安全にも考慮しなければならない。
「鹿島、しばらく、君が優ちゃんのそばにいてくれないかな」
「ですが、彼らの最終的な狙いは樹さまです」
「俺は大丈夫だよ」
「私を雇っているのは、樹さまのお父上です。ボスの承諾なしに、私は任務を離れるわけには参りません」
会社に向かう途上だった。運転しながら、鹿島は言い、樹も、そうか…と頷いた。それに、鹿島を安易に動かす訳には確かにいかないかも知れない。鹿島の動きは相手も注視しているに違いないのだ。
「私の方で、信頼できるボディガードを手配いたします。財団関係者ではありませんので、むしろ、彼の方が動き易いかと思われます。それから、樹さま、彼の補佐に静寂(しじま)を付けたいと思いますが」
「静寂? あの子はまだ子どもだろう」
静寂とは、樹が地方の施設で見つけた男の子だった。無口な子だったが、悲惨な生い立ちにも関わらず、素直で済んだ目をしていた。真っ黒な髪の毛と、人の好さそうな丸い顔立ちの柔らかい印象の子だ。イジメグループから助けてくれた樹に憧れ、彼の役に立ちたいと今一生懸命勉強している。まだ20歳になったばかりだ。
「樹さま、そういつまでも子ども扱いは彼が悲しみますよ」
鹿島はうっすらと笑う。
「静寂は、早く樹さまのおそばでお役に立ちたいんです。これは実は彼からの申し出です」
鹿島の言葉に樹は呻った。
「いや、ダメだよ、鹿島。補佐とはいえ、ボディガードというのは相応の危険が伴う。まだ彼には早い」
「…では、そのように伝えますが。静寂は、樹さまに頼りにされたいんですよ。あの子は、樹さまに心酔してますから」
「俺は、そんな立派な人間じゃない。あの子には、まっとうな職業に就いて欲しいと思っている。裏の世界で働らかせるにはあの子は心が綺麗過ぎる」
樹がその施設を訪れる度に、尻尾を千切れんばかりに振って駆け寄ってくる仔犬のように、静寂はこれ以上ないくらいの幸せそうな顔をして挨拶に来た、当時まだ高校生だった彼。そんな少年の笑顔を思い出して、樹はふっと目を細めた。
樹がたまたま出張で地方に赴いたとき、彼は学校帰りの道端で同級生に寄ってたかって苛められていた。彼の父親はあるヤクザ関係者に騙されて罪を犯し、大事な友人を死に追いやってしまった。父親は服役し、後悔と絶望のあまり獄中で自殺してしまい、その心労で母親は病死。そんな境遇で施設に暮らしていた彼を、周囲は犯罪者の子だと差別していたのだ。
無言でその喧騒の中に割って入った樹は、スーツ姿のままあっという間に少年たちを一撃で動けない程度の技をかけ、静寂を救い出した。そして、逃げようとする彼らを並ばせ、座らせ、一人一人に理由を尋ねたのだ。
イジメに明確な理由などない。しかし、樹はそれを彼ら一人一人に考えさせ、答えるまで解放しなかった。
それを少年たちがどう解釈し、どう受け留めたのかは分からない。
しかし、何故、一人を相手に理不尽な暴力を振るうのか。その答えを自らの中に意識するキッカケにはなったのかも知れない。その、‘理由’。渇きの。絶望の。孤独の。
彼ら自身の‘闇’を探る手段の一環として。
そして、その後、地方に数日滞在した樹は、その間、静寂を鹿島の運転する財団の高級車で学校へ送迎した。それだけで、静寂へのイジメがなくなったことはもとより、先生方や上級生の態度までも変わってしまう始末だった。
口数は多くないその子だったが、世の中や世間に対する恨み言を一切口にせず、彼はぽつりぽつりと夢を語った。仕事は世界の歯車の一つで構わない、それでも、誰かの役に立って、必要とされる存在になりたい。そして、普通の暮らしをして、小さな家庭を持ちたいのだと。普通の暮らし。それが叶わなかった少年にとって、温かい家庭は彼の魂に刻まれた憧れなのだろうか。
ささやかで清い夢だと樹は思った。当たり前の日常が夢なのだと。
「君、高校を卒業したら俺の組織に入って働かないかい?」
最後にそう言って、校門で見送ってくれた樹に、静寂は感激して即答した。
「はいっ、ありがとうございます!」
誰かに必要とされること。
人が生きていく上での‘ひかり’の存在。
洗練された樹の仕事に向かう姿勢と、武道としての攻撃技などを仕込まれていた樹の喧嘩っぷりに静寂は一目惚れしたのだろうか。強い男の姿に憧れを抱いたのかも知れない。社会的にも、身体的にも、父親が‘負けてしまった’と感じていた彼にとって、樹の姿は希望であり、目標とすべき未来に見えたのだろうか。
「俺に対して抱くそんなのは幻想だ。理想は自らの中に見つけて、到達点は自分で決めるんだよ」
樹は静寂の真摯な憧れの眼差しに対して、苦笑して言った。
「しっかり勉強して、身体も鍛えろ。待ってるよ」
そして、静寂は高校を出るとすぐに樹を訪ねて来たのだ。鹿島が身元引受人として住む場所を契約し、彼は今、財団の研修機関で勉強しながら、営業などの見習いとして働いている。
「一度、闇を抱いた者は、本人が望むと望まざるとに関わらず、裏の社会とは縁が切れないものです。静寂はいずれ、樹さまの傍で働きたいと願うようになりますよ」
鹿島の言葉を複雑な思いで聞きながら、樹は無言で車窓の風景を睨んだ。それは恐らく、鹿島の持論であり、彼の人生そのものを語ったのだろうと思えたのだ。
そして、思考はふと問題の原点に立ち返った。
どこの誰であろうと、優ちゃんに手を出すようなことがあれば、どんなえげつない手段を使おうと相手の息の根を止めてやろうと、静かな表情の下で彼は淡々と考える。
アキレス腱?
いや、彼女は俺にとって地雷のようなものだ。
触れたら最後だと、他の異母兄弟への警告として、見せしめとして行使するつもりだった。
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『花籠』シリーズ・総まとめ編

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花籠

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花籠 2

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花籠 3

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花籠 4

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儘 (『花籠』外伝)

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光と闇の巣窟(R-18)

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蒼い月

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永遠の刹那

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陰影 1(R-18)

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虚空の果ての青 第一部

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虚空の果ての青 第二部

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虚空の果ての青 第三部

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