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Stories of fate


スムリティ(R-18)

スムリティ (森の外) 10

「弥生の部屋だって、…分かってたんですか?」

 車に乗ってから、ふと私は聞いてみた。

「ああ。」

 劉瀞は時計を見て、何か考え事をしているようだった。そんなときにうるさく話しかけるとニラまれるので、私は黙った。

「夕飯は食べたのか?」
「弥生が作ってくれましたので。」
「ああ、そうか。…俺も食いたかったなぁ。」

 半ば本気で残念そうにやつは言う。

「仕方ない。ちょっと付き合え。お前にはデザートだけ、食わせてやるから。」

 いつも思う。こいつって品が良いのかガラが悪いのかよく分からない。物腰は柔らかいのに、どうしてこういう言葉遣いなんだろう?


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[現代小説

~ Comment ~


リセット

外での時間も終わり、いったんリセットですかね?
劉瀞という人物、いったいどんな地位にいるのでしょうか?
気になります……。
楽しく読ませてもらってます!
#728[2011/11/29 10:45]  ゆない。  URL 

こんにちは

さっそくお邪魔させていただきました(*^_^*)
読みやすく、一話目からするすると入っていけました。
いろいろと複雑で謎な世界ですね。面白い。不思議な感じ。
途中で少し切なくもなり…。
これからどうなっていくんだろう??
続きも楽しみにしてます!
#731[2011/11/29 17:34]  茶の花  URL 

Re: リセット

ゆない。さん、

楽しんでいただき、ありがとうございます(^^)
劉瀞と美咲のお話は、これではほとんどよく分からん状態だと思いますので、珍しく外伝とか、続編とかを考えることにしました。
最後にその点についてもご意見いただければ嬉しいです~
#735[2011/11/29 20:11]  fate  URL 

Re: こんにちは

茶の花さん、

おおお! いらっしゃいませ~
嬉しいです(^^)
いやいやいや、茶の花さんの恋愛のあの醍醐味は素晴らしかったっすよ~!!
マトモな恋愛が描けないfateには、感嘆! のみ!

こちらは、R指定も入ってるし、変な世界ですが、いろんな祈りを込めてます。
楽しんでいただけると嬉しいです(^^)

#738[2011/11/29 20:25]  fate  URL 

優しい^^

はじめは、この美咲ちゃん、劉瀞に虐げられてるのかと思ったんですが、どうやらちょっと違うようですね。
施設の中での、ちょっと過酷な仕事と言った感じでしょうか。
美咲も、それを割り切って、そして劉瀞という、まだ正体のはっきり分からない男に、少しばかり尊敬もしているような。・・・でも、怯えもある。

なんだか、ここに出てくる人たちは、弥生も含めてとても人間らしいですね。
組織のあり方よりも、まず個人個人から描きだそうとするfateさんのやり方、好きです。
読者はジワリジワリと、物語の外観を模索するんですね。

今のところ、優しい雰囲気に包まれている感じですが、これからどう展開していくのか楽しみです。

実際に「育てられなかった」子供たちの顛末は、辛いものがあります。
小説にも書けないような仕打ちが、子供らにされてたり。つい最近もありましたね、そんな事件。
11歳の男の子が・・・って。
「どうして誰にも言わないで虐待を受けるの?」と、大人たちは言いますが、それは普通に育った人間の疑問なのでしょう。
子供は、弱い生き物です。

けれど、実際の事件の陰惨さを、ここで描く必要はないんですよね。
きっとfateさんも、フィクションの中で救い出したいと思っていらっしゃる。だから、安心して読んでいられます。たとえどんな展開になろうとも。

長々とまた書いちゃったな・・・。
また、お邪魔させていただきます^^
#773[2011/12/03 13:50]  lime  URL  [Edit]

Re: 優しい^^

limeさん、

うう、嬉しいです(T-T)
なんか、すんげ~素敵なご感想をいただいて、fateは感動してます!!
結局、fateは甘いので、現実社会の本当の‘闇’を、その悲惨さを描き出すことなく、そこに漂う人々をほわほわと描き出して、表面をなでているだけですが、そこで興味を抱いた誰かが、真実を追求し、解決へ向かう手立てを講じてくれるきっかけになれば良い。程度です。
本気で‘闇’を追求すると、ファンタジーではなくなってしまうので。
そこまで濃い世界はきっと描けないであろう。
関わる人々を恋愛を絡めながら、入り口としての世界を描くことがfateの役割で、それ以上のドキュメンタリーは別の作家さんに譲ります。

ニュースを聞いていると、一向に減らない虐待殺人に、止まらない悲劇の連鎖を思い、憤りを通り越して哀れになりますね。

子どもは、親から逃げないものです。
殺されるまで、逃げないのです。
これは、『虚空の果ての青』にちょっと言葉として描きました。子どもは庇護してくれる相手を信じるしかないのだということを。
何故?
それは、親だから。
子どもは、親の愛が欲しいだけなんです。愛されることを、死んでも構わないくらい願っている。親が愛してくれないのは、自分が悪い子だからと思い込んでいる。良い子になれば愛されるのだと信じて必死に気に入られようとする。
そのカナシサが吐きそうなくらい、fateには辛い。
あまりの辛さに、その親から奪って、代わりに愛してくれる‘親’をこの施設に用意しました。
そこまでしないと、子どもは決して親の元から逃げ出したりしないから。
愛されることだけをただひたすら願っているから。

と、いうことを美しく表現すりゃ~良いだけなのに、やはりそれはfateが変態がゆえに、こういう脚色になってしまったのだ~!!(^^;
という物語でした。
すみません…(--;

fateももう数日したら、「白昼夢」世界にお邪魔いたします!
ありがとうございました(^^)
#782[2011/12/04 07:14]  fate  URL 

面白い。実に面白いです。

私もlimeさんと同じ意見で、美咲ちゃんは劉瀞に虐げられてるのかと思っていました。

この劉瀞という人物、謎ですね。
決して悪い人には言えないのですが、何というか父のように大きくて優しい存在?

でも最後まで読まないとわからないんでしょうね。
きっと。
ルックスとかも本当自分の想像でしかないんですけど、
こういうのがむしろワクワクするんですよね。
読者に想像しろを残せるのが小説の醍醐味。
#1286[2012/01/12 13:46]  ヒロハル  URL 

ヒロハルさまへ

ヒロハルさん、

> 面白い。実に面白いです。

↑↑↑え? そ、そうですかね?
へへへへ。ありがとうございます(^^)

> 私もlimeさんと同じ意見で、美咲ちゃんは劉瀞に虐げられてるのかと思っていました。

↑↑↑いや、実際そうでしょう。こいつは変態ですから(ーー;

ただ、きっと目指すものがあって、目指すことがあって、何かを抱えて存在していることは皆同じ。
ここで起こった事件がずっとずっと後を引いて、『花籠』につながっていくことになろうとは…
当時、fateは露ほども考えていなかったぜ…

#1290[2012/01/12 16:23]  fate  URL 

劉瀞という人物

立場の弱い子のなかから良さそうなのをみつくろって夜の相手をさせている嫌なやつ・・・。
そう思っていましたが、そうでもないようですね。
美咲がまた、あまり自分の境遇を卑下していないところが救いです。それだけひどい扱いではないということですよね。
それで、彼女に外の世界を見せてどうしようというんだろう?
お誕生日プレゼントでもないでしょうし・・・。
組織に還元するための何か・・・かな?
いろいろ妄想してしまいますw
#1357[2012/01/18 17:08]  あび  URL 

Re: 劉瀞という人物

あびさん、

> 立場の弱い子のなかから良さそうなのをみつくろって夜の相手をさせている嫌なやつ・・・。

↑↑↑(爆笑っ!!!)分かります、それ。
ほぼすべての方がそう思っていたと思われます。最初、すんげ~、評判悪かったですもん、劉瀞。
いやぁ、でも、ここまではっきりおっしゃってくださったのはあびさんが初めてで、超! 笑いました。
いや、劉瀞に睨まれるので、もう、静かにします…

なんで、外に連れ出したのか?
ううむ、fateにも謎だ。
だいたい、深い意味あんのか?
なんて言ったら怒られるなぁ(^^;
一応、ちょっとした意味はあるんであろう。これ、結局は最終的に『スムリティ』組織について、語られないままなんです。で、何故か『花籠』世界で語られております(--;
これは、劉瀞の人物をちょっと眺めていただければ良いかな~、という感じです。
#1362[2012/01/19 08:58]  fate  URL 














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